#小沢健二 #ozkn #FM802 出演書き起こし!2/9配信開始の新曲「アルペジオ」を語る。

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小沢健二がFM802「BEAT EXPO」生出演!2/9配信開始の新曲「アルペジオ」を語る。

リリース:2018/02/09

iTunesにて購入アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)小沢健二¥250

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大阪の話をしてください。

小沢:こんばんは、小沢健二です。今、生放送で出ています。最初、何か朗読をしてみます。題して「大阪の話をしてください。」という話です。

“僕のような、東京のにおいのする人が大阪に来る。すると彼はやたらと大阪の話をする。「僕と大阪のかかわりは意外に深くて」とか。そして大阪人のあなたにやたらと大阪の話をしてもらいたがる。そういうヤバイ東京人は「あなた大阪人なんだから大阪の話してよ」みたいな態度でとにかく話を大阪の方向にもっていく。そして、優しい大阪人であるあなたは、東京人に合わせて「そうですよねー、大阪では」とかたくさんの大阪の話をしてくれる。本当はあなたには、大阪の話なんかじゃなくてもいっぱい他の話があるんだけど。更にヤバイ東京人の場合、もしもあなたが最近行った九州の話なんか始めたら「おい、なんで九州の話なんかしてんだよ、大阪の話しろよ」くらいの顔つきになる。「大阪人は大阪の話だけしててよ」みたいな態度で。本当はあなたは普通に前にハワイに行った時の話とかヨーロッパのサッカーの話とかしたい。でも、心優しいあなたはいつも大阪の話をしてくださる。「この話もう飽きてるんだけどなあ」と思いながらも。さて、その大阪人のあなたが東京に行く。「東京ってこうだなあ」と自分の東京論を持つ。その東京論をヤバイ東京人に話すと「あ、それ大阪ってこうだからでしょ?」となぜかまた大阪の話になるでしょう。「大阪ってそうだからねえ、だから東京もそう感じるんだよね。」などと大阪を決めつけられてしまう。ちょっと待て。俺はただただ東京の話をしたいんだ。何でいつも大阪の話に帰ってくるんだよ。とあなたは正直思うが、心優しいあなたはやっぱり、せっかく東京にいるのに大阪の話をしてくれる。「大阪人は必ず大阪の話をしてください。」みたいな暗黙のプレッシャー。これは、実は日本人がアメリカにいる時のプレッシャーとそっくりである。アメリカ人って言ってもいろいろいるけど、この場合俳優のマットデイモンみたいな人を想像してほしい。彼らは相手が日本人とみるとやたらと寿司の話をしたがる。日本について持ってる浅はかな知識をジャンジャン並べてくる。そして、「僕の友人の彼女のルームメイトが日本人で、だから僕は日本の文化を知っているんだあ」みたいな。それ全然遠いぞというところから、自分の日本論をぶちまける。そして日本人であるあなたにもとにかく日本の話をさせたがる。そして、心優しい日本人のあなたは、おかしくもないのにクスクス笑いながら、「そうですねえ、武士道の影響かもしれませんねえ」などと話を合わせる。もちろんあなたは「武士道ってなんのこっちゃ」と思うし、芸者とか全く知らないし、そもそも日本の話なんかじゃなくて去年アフリカに行った時の話とかをしたい。でも、そのメインストリームのアメリカ人は「日本人がアフリカの話をするのなんて時間の無駄だと思う。日本人は、俺が知ってる感じの日本の話をしてください。」みたいな態度を取る。実は、まずいことにその日本人の方にも用意ができていて、日本人同士では武士道の話も芸者の話も全くしないのに、ヤバイアメリカ人と話す時になるとつい、「そうですねえ、芸者が…」とか「武士道が…」と調子を合わせる癖がついていたりする。そういうことって、思い当りますか?「大阪人は俺が知ってる大阪の話をしてください」みたいな感じ、感じることありますか?”おしまい。

土井:はい、もうすいません。のっけから私、声を殺してずっと笑ってしまって…

小沢:どうなんですか?何か大阪人は大阪のノリ出してみたいに思われてるプレッシャー感じます?

土井:うーん、も、あるんですけど、私すごいね、関西弁が抜けないんですよ。

小沢:あー。

土井:スペースシャワーTVで番組をやらせてもらったことがあるんですけど、ものすごい関西弁で六本木でまくし立てるっていう…

小沢:あー。

土井:とかあって、逆に求められているのかもってどこかで思ってたかもしれない。

小沢:なーるほど。だから日本人って、ニューヨークに行くとキャラが立ってるていうか興味を持たれるアレだから、そうすると何かとにかく日本の話に振ってきて、いやあ全然乗ってけないなと思ってたまに全然完全に日本の話しなかったりします。

土井:小沢さんまだそういう感じで、日本の話をしてくれみたいな感じで

小沢:あ、誰でもそうですよ。例えばよく言われるけど黒人のアフリカ系アメリカ人の小説家とかだとすぐにアフリカ系アメリカ人ぽいラップが出てくる話とか、そういう話を書いてくれみたいなプレッシャーを感じてすごく嫌だったり。普通に自分が思っていること書きたいのに、何かラップミュージックがかかってるみたいなことを期待されてるっていう話がありますね。それから、ヒスパニックのメキシコとかだと、メキシコっぽい話書いてくれよみたいなプレッシャーを小説家ですら感じる。そんなことを大阪に来る車中に思いながらこれを書きました。そして2/14が”アルペジオ~きっと魔法のトンネルの先”という、映画「リバーズエッジ」の主題歌の発売日なんですけど、ですが、実はこのあとこの夜中、真夜中(2/9)くらいから突然、配信になります。

土井:わあー。すごいニュースが。

小沢:あと何時間後に突然、配信が始まります。”アルペジオ”の。そしてその前に普通はラジオでかかったりするんですけども、何か僕は自分でマスタリングした配信の音で届けないと、やっぱり合わない気がして、それで今アップルと…アップルミュージックと番組を作っていて、その流れで…はい、12時から。真夜中ぐらいからだと思います。

土井:それを告知してしまって大丈夫だったんですか?

小沢:全然わかりません。でももう言わざるを得ないでしょ。ホントはここでぜひ”アルペジオ”をかけたいんですけど

土井:みんな聴きたいと思っているかもしれない。

小沢:かけたいんですけどかけられないのはこの後、いい音で聴いてください。なんか二百何十円かなんでぜひ聴いてください。

土井:楽しみですね。でも何時間か、たぶんみんなむちゃくちゃすごい妄想が走り出して止まらなくなって、楽しみな時間過ごすと思うんで。

小沢:映画「リバーズエッジ」はご覧になりましたか?

土井:まだです。

小沢:すごい面白い、すごい映画です。それの主題歌です。

土井:いやもうホントにどっちも楽しみで、なので、どちらかというと劇場で初めて聴くっていうのを体験したいっていう人も

小沢:それはもう絶対あると思います。吉沢亮君のすごい素敵な横顔に合わせてイントロがかかります。イントロは音が一つだけです。一つだけの音から広がります。

土井:アルペジオ…なんですね?ちょっとドキドキしてきましたけど、大阪って話なんですけど、今日大阪の印象とかいろいろ聞かれました?

小沢:今日それでいろんな話になったんですけど、全く普通の話をしてそれでもやっぱりすごく大阪っていう古くて偉大な都市からの視点をすごく感じました。それは変に大阪っぽい話をしなかったからむしろ感じて、やっぱりどんどん諮詢になってることに関して、すごく違和感をはっきり言うなと思いました。

で今すごくたくさん話をさせていただいたんですけど、やっぱりむしろ大阪の話をしない方が、ずっとこの土地の視点を感じるなあと思いましたよ。そんなのが802でたくさん流れます。

MUSIC:「ある光」小沢健二

リリース:1997/12/10

iTunesにて購入ある光 (JFK 8’16” Full Length)小沢健二¥250

土井:生放送が始まって20分経ちますが、今のお気持ちは?

小沢:え?楽しいですよ。今”アルペジオ”っていうもうあと何時間かで配信が出てっていうのをジャケットを見ていただいて

土井:そうなんですよ。もうファンのみなさんすみません。どこまで言っちゃっていいんでしょうか?

小沢:平気ですよ。見た通りを、ラジオですから。

土井:あの、えーと…お祝いのお金が入ってるような形をしてます。

小沢:昨年日本に長くいて、いろんなものを見ていて普通のデザインとかしちゃいけないなと思って。僕は自分でデザインするんですが、すごく変えなきゃいけない、すごく壊さなきゃいけないと思って、そういうデザインになっていて。値段とか品番とかが入ってるんですが、それは全部アクリル板を切り抜いたやつをホントにぶら下げて、品番から何から写真の中に入っていて。

土井:手間がかかることを…

小沢:何か、デザインしてるといろんなものが動かせるんだけど、その動かせるのが気持ち悪くなってしまって。だって現実ってコントロールできないじゃないですか。

土井:これだって風で揺れたりとか

小沢:風で揺れてる中でただ1枚写真を撮って、そしてめっちゃくちゃな形にして

土井:ギザギザにもほどがあるっていうようになっているのと、あと歌詞がどこにも見当たらないと思ったら

小沢:透明な紙に白文字で歌詞を印刷してあって、裏面が

土井:奇麗な夜景なんですけど…

小沢:裏面の曲はライブで録音した、満島ひかりさんと僕で東京湾に船を出して二人で歌った「ラブリー」の音源がもう1曲入っております。そしてその時の感じで東京の夜景の中に透明で文字を刷ったジャケット。斜めにしないと何にも見えない。

土井:でもところどころ文字があってそれだけを読んでいるだけで「なんてことでしょう」っていう気持ちで

小沢:だから配信で聴いてもらいたいんですけど、でもジャケットはものすごく気持ちよくできました。あるかもしれなかったあるかもしれない生活。

「リバーズエッジ」に関しては、過去を振り返る作品でなければ、今の若い人がどう思うとか一切考えないで、とにかく「リバーズエッジ」を描いた時の岡崎京子なり、その時遊びに行ってた僕なり、その人たちがいいと思うようにって思ったらそういう風になりました。それで東京の路地に時計を置いて写真を撮って。あるかもしれないけど。

土井:みなさんあと何時間は一緒に妄想しましょうね。

小沢:「ある光」は銀杏BOYZの峯田和伸君とそれこそ下北の路上でやったんですがそれもよくて僕も大好きです。

土井:私も大好きです。きっとみんな大好き。大阪の”サムガールズ”さん。”小沢さんがお住いのニューヨークでは、雪が積もったらお子さんとどんな遊びをしてるのか教えてほしいです。”

小沢:そのお子さんさっきからウロチョロしてるんですけど。消すようにしてたんですけどね。「雪が降ったら何するの?」何か分かんないから置いときましょう。普通ですよ、普通。日本にこないだ。東京にドカ雪が降った時に思ったんですけど、あの雪は湿気が多いから雪玉にしやすいんです。アメリカ北西部、北東部ってホント寒いんで、固めようとしても球になんないんです。イマイチ雪合戦にならない。日本だと鈍器くらいの。あれで子供がすごいびっくりしました。

土井:遊び方は同じ。雪だるま作ったりして遊んでるんですね。

小沢健二、ラジオで4つの“大阪”トーク

2月18日(日)から23日(金)にかけてFM802とFM COCOLOの計4番組で、小沢健二の特別企画「Our Osaka Our Ozawa」がオンエアされる。

小沢:さっきの冒頭の朗読であったように大阪をモロに語ることは無くて、今思ってる普通のことをどんどん話したいと思って話したんですけど、それかやっぱり”アルペジオ”を聴いてもらうのが一番かなと思って話した時もあったし、すごくいろんな面白い話をもらって、その中で「この都市だな」と思うことがいくつかあって、話しています。「古くて、強い都市だな」と思いました。大阪城を見ながら話してました。

あと、告知系では2/13、19時より大阪城ホール4/29のライブチケット発売になります。抽選とかが無くて、13日の19時にタイミングが合えばぜひ買ってください。29日大阪城ホール空いてるって聞いて絶対にやろうと思ってしまって、日曜日で、ゴールデンウイークで。「春の空気に虹をかけ」というタイトルです。大阪のあちこちにでっかいポスターとか出ます。タワーレコードのよりずっとでっかいもの使っています。横11mくらい

土井:でっかいです。いやあ楽しみにしています。今分かっているのが36人編成ファンク…

小沢:36人編成ファンク交響楽。これはノリで言ったんですけど、そういう感じです。36人編成です。もう大変です。でもすっごい気持ちいい音出ると思います。”流動体について”とか死ぬと思います。36人編成でやると。

土井:生きて帰れないかもしれ、そんなことない。

小沢:他のもっときれいな曲もやりますが、激しいやつもやります。ストリングスセッションでっかいのが入ります。

土井:あの…何か1個だけいいですか?私ね、ごめんなさいねリスナーのみなさん、でもそういう方多いと思うんですけど、私今年もうちょっと41になるんですね。40ってすごい境目だと思うんです。今ラジオ聴いてくださってる方も残業中の方とか、お仕事途中という方も多いと思うんですけど、なんかいろいろ迷いが出る年齢かな、と思うんですけど、小沢さんはどうでしたか?

小沢:でも男性と女性の年齢の感じ方って違ったりするからね。全然自然に今こうなっていると思います。でも必ずしも自然にしていられるわけではないから、「ずっと自然にしろよ」なんて全然思わないし、状況との格闘の中で進むのが人間らしくていい気がします。

土井:「ある光」聴いて頑張ります。なかなか先輩にならないといけないのになれない人も多いと思うんですけど私もそうで

小沢:先輩ね、先輩なれてるのかな?

土井:例えばお父さんになられた時とか自然にお父さんになっていくものなんですか?

小沢:そうですね。あまり、ショックとかはなかったですね。いっぱいいろんなものもらいましたけどね、「あ、こうなんだ」ってのも。下の子からもいろいろもらっておりますが。いやあでも分かんないですよ。どういう風に、どうなってるのかは。何も。答えは全くない。

土井:まだ途中って感じですかね。

小沢:答えでないですね。

土井:いつか出るんですかねえ。

小沢:でも”アルペジオ”はそういうのは全部ぐっしゃぐしゃにしてて、わざと23年前とかに撮ったアーティスト写真とかにしてるんですけど、その時の自分と行ったり来たり出来るじゃないですか。今生きているんだけど、今の自分だけじゃないし、20代前半の自分だとしても、そこだけで生きてるわけではないですよね。子供時代のこととか、その先とか。いっぱいある中で生きている。”アルペジオ”っていうのはそういうのをグシャグシャにした曲です。ていうのはそういうのも岡崎京子さんとの関係でできていて、ちょっとすごい不思議なんですけど、「あれはこうするのが正しい」ってやった曲です。

土井:最終的には”アルペジオ”が楽しみでたまらないという。

小沢:僕もそういうことを考えながら作った曲です。さっきおっしゃったような年齢を重ねることとか、じゃあ若かった時の関係ってどういうことなのかとか、今一緒に生きている若い人はどういうものなのかとかそういうものを思いながら作った曲です。

土井:かみしめます。ということで短い時間だったのか、長い時間だったのか

小沢:時間ってそういうもんです。というのがさっきの答えかもしれないです。

MUSIC:「シナモン(都市と家庭)」小沢健二

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