#小沢健二 「#アルペジオ は #岡崎京子 の絵のタッチに合うように作った」 #ozkn #fm802 #fmcocolo765 #ciao802 #リバーズエッジ

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FMCOCOLO×FM802「Our Osaka Our Ozawa」。第3弾はFM802「Ciao! MUSICA」(2/23)にて。前編は新曲「アルペジオ」と主題歌に使用された「リバーズエッジ」への思いを語る。

ゲスト:小沢健二

DJ:野村雅夫

MUSIC:小沢健二「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」

リリース:2018/02/09

iTunesにて購入小沢健二

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“小沢君”、インタビューではホントのこと言ってないじゃない

野村:いやあ、こんな風にしてね聴くの、初めてですけども。これ僕、感想言っちゃっていいんですか?

小沢:どうぞ。

野村:あのう、2つあって。かなりすごく言葉が多い曲じゃないですか。

小沢:多いですよ。

野村:で、しかも途中でポエトリーリーディング的なね、があって。それともかかわるんですけども、”小沢君”って言ってますよね。

小沢:申し上げてますね。

野村:出てきますよね。”インタビューではホントのこと言ってないじゃない”っていうのが出てきて。つまりこれ、歌ってる人の本人のことが出てくるっていう

小沢:めちゃくちゃです。

野村:よく”メタ構造”とか言いますけど、作ってる人の、作ってるとこも見せちゃうみたいな。そこが結構びっくりしたのと、それからもう一つは”目が見えないから”っていうのが、僕は結構カギかなとか思ったんですけどねえ。

小沢:そこ怖いですよねえ。

野村:しかも、この頃は目が見えないんですよ。その割には結構描写してるじゃないですか。主に風景描写じゃないですか。結構この辺がね、”目が見えない”っていうのは歌詞で歌うのってなかなか難しい言葉だとは思うんですけど、そう思うこともあるんで。

小沢:そうですよね。本当はすごく実感があることなんですよね。これは…今おっしゃった最初の”小沢君”っていうのは、それは実際に…そうですね。何か…ワザと僕は「アルペジオ」っていう曲にに合わせては、1995年とか96年に撮った自分の写真をアーティスト写真に使っていて、それはこの曲自体がその時の僕にとても良く似た人を主人公としていて、大学に行って、この場から原宿に向かっていく。そこでは誰かがマンガを描いていて、ていう話なんですけど、その写真をもろに使っていて、「リバーズエッジ」という映画の主題歌なんです。それで「リバーズエッジ」が今映画化されて、今の若い人がどう受け取るかって言うんですけど、僕はそこは一切考えたことが無くて、たぶん今の方がどう思おうが全く気にならないです。全然どうでもよくて、ただ「リバーズエッジ」を描いていた当時の20代の岡崎京子さんとその時に遊んでた僕、そこの人達が「ダメ」と思うものは作っちゃダメだなと思って、その時に自然にそういう”小沢君”とかいう自己言及みたいなものが入ったり、あるいはすごく先のこと、今と思しきこと、すごく未来のこととかがぐしゃぐしゃに入っているんです。その時に「今の自分の作品じゃないな」みたいな気持ちもあって、もちろん新しく書いた曲なんですけど、すごく映画のことを考えながら作った曲なんですけど「これ、今の自分がこうですとかそういうのじゃ全然ないな」と思って、それでワザとめちゃくちゃにしちゃおうと思って23年前とかの写真をアーティスト写真にして。でもそういうふざけたのにみんな乗ってきてくれるというか、意図的にそういう風にしたら割とみんな乗ってくれて、若い人にどう受け取られるかって考えないとかいうのも本当はその方が正解な気がして。

野村:そういう意味ではねえ、”消費する、される”ていうのが出てきますけど、今の人にどう受け取られるかっていうのって、消費する人たちのことを見越してっていうとこもあるじゃないですか。

小沢:そうですね。それはもう全く何も考えてないって言ったらウソなんだろうけど、”消費する僕、消費される僕”っていうのは当時、僕が20代前半に話した話なので強く意識があって

野村:それでも今これだけ時間がたって、発見ってありました?「僕、ここまで来たんだ」とか「こう変わったんだ、こんなこと考えてたんだ」みたいなことありました?

小沢:みんないつでもそうだろうけど、いろいろ分かんない「ここってどうなんだろう?」みたいな分かんないところがあるじゃないですか。そこが分かりたいなあって思うことは分かるように努力して分かるようになってきたことはすごく多いですね。だからそれを考えると、自然に生きているとこうなる、という感じで当時の自分の「この辺が問題だったんだな」みたいなことはいつもその後ずっと

野村:問題。問題って何すか?

小沢:何かあるじゃないですか。振り返ってありませんか?この辺が違うみたいな。

「アルペジオ」は岡崎さんの絵と合う感じで作った

野村:僕普段DJですけど、映画にかかわることが多くて「リバーズエッジ」も映画化の話が出た時から楽しみにしてましたし、一方でこの間僕、行定(勲)監督とも会ったんですけど、彼も「不安に押しつぶされそうになった、もう何やってもダメなんじゃないか」っていうくらいに考えてたみたいで、ファンもそうだと思うんですよね大体。

小沢:そうですね。”岡崎京子”、”リバーズエッジ”って言ったら

野村:そんなのできんのか?みたいな

小沢:触れらんないみたいなイメージじゃないですか。

野村:それがこうやって、当時生まれた人たちを主なキャストにして映画化、完成して、僕も見ましたけどものすごいよくて。よかったんですよこれが。小沢さん、主題歌って今までって

小沢:やったことないです。

野村:ないですよね。

小沢:これ何か…映画について僕が言いたいなって思うのは、計算とか企画とかじゃなくて二階堂ふみさんの思い込みで出来てるっていうか、二階堂さんの思いで出来ているんです。「これをやりたい、絶対に映画にしたい」ってやって、二階堂さんの気持ちで出来ているんですよ。それで僕が岡崎京子さんの家に二階堂ふみさんと僕と岡崎さんと3人で会った時に、「これ、起こるのが気持ちいいなあ」って。ずっと前ですけど。それでその時からこういう風な曲を書きたいなあと思っていて。だから映画と同じくらい長い時間かかっていて。だけど3人で会った時ホント楽しくて、全くどっかで計算があって企画があってとか90年代ブームとか、そんなの全然ないんですよ。二階堂さんの気持ちで出来てるものだし。主題歌にしてもホントに僕の気持ちで出来てるものだし。「リバーズエッジ」に至ってはホントに岡崎さんの中から出てきたものでものすっごいきついテーマを扱っていて、岡崎さんはいつもそうだけどそれをすごい軽いタッチで描くっていう彼女なので、そのタッチに合うようにと思ってこれを作って、だからいつもより軽い感じになって

野村:ああ、そうですね。確かに。

小沢:去年出した「流動体について」ってシングルがあるんですけど、それとかはすっごい細かい線まで作り込んだんですけど、「アルペジオ」に関してはそれをやると岡崎さんの絵と合わないんですよ。岡崎さんって「線はみ出てる?いいんじゃない?かっこよくて」みたいな。そういう、そのタッチをやりたくてそれをやれたのも楽しかったし、すごく気持ちよくやれました。それで行定さんの作っている、吉沢亮君の横顔が映るすっごい奇麗なシーンがあるんですけどそこでかけてくださるっていうことで、そこで「イントロどうする」って考えて。もう一音だけなるのがいいんじゃないかってことになって、それでオルガンの一音だけです。何か一つだけ音が「ツー」っと聴こえてくるのどうだろうと思って。とかすごく考えたは考えたんですけど、録るのはすごくあっという間に。オルガンの28歳の女性と。初めて僕とやる西村奈央さんと二人で一緒に部屋に座って、僕がギター弾き始めて一緒にやってその勢いで録ったんですよね。それがすごく岡崎さんのタッチと合っているし、ふみさんが持っている潔さみたいなのも「いいわ、私がやってやる」みたいなのと合ったかなと、すごく楽しかったです。

野村:映画って基本的には全部何か映さないと表現できないじゃないですか。でも「リバーズエッジ」を例にとると、あれ見ててもあの中に漂っている目に見えない空気感のようなものっていうのは、ものすごい行定さんしっかり掬い取ってて、僕、だいたいそういう映画ぞくぞくするんですよ。結局映ってるものじゃないところに興味があるというか。

小沢:音楽も僕が好きなやつはそうですよ。入ってない音に魅力がある。

野村:そういう意味では今回の「アルペジオ」は「流動体について」と比べるとおっしゃったようなタッチで作っているから。

小沢:「流動体について」はホントに細かく書き込んじゃったし、それでいいしそれがやりたかったんですよ。ホントにきっちきちに一人で作り込みたかったんですけど。

野村:でも「流動体について」も羽田に降りてくるじゃないですか。あの…僕らリアルタイムに「LIFE」とかを聴いてたギリの世代かもしれないですが、僕今39なんですけど、高校生の時にリアルタイムで聴いてて、僕当時、ギターを弾いてましてギター部の中でもやっぱり「オザケンっしょ」っていう「オザケンやで」っていうのがあったんですね。で「コード難しいなあ」とか弾いたりしてたんですけど。でもそこからしばらく新譜を聴くってことがなくなって、今度は届ける立場として番組でもかけたんですけど。帰ってきた感がすごかったですよね。

小沢:ホントですか?

野村:だってもう羽田に降り立つんですもん。今の”小沢君”のインタビューの件とどっか似てて、もう”小沢健二、帰還”っていう。

MUSIC:小沢健二「流動体について」

リリース:2017/02/22

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次回「Ciao! MUSICA」後編のまとめはこちらから(随時更新)。

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