「非ストリーミング派」がレアになる中、日本人アーティストで最後までストリーミングに乗り出さないアーティストは誰?皆さんもこれを見て予想してみては?
どうもです。このところしきりにサブスク関連の話題を書いております。「非ストリーミング派」がレアになる中、逆に日本人アーティストで最後までストリーミングに乗り出さないアーティストが誰になるのかという、ここからはある意味”根性比べ”になりそうな雰囲気ですね。
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「非ストリーミング派」ユニゾンも10月に解禁発表
今週も「非ストリーミング」派の一つだった、アニソン…じゃない、UNISON SQUARE GARDENが10月リリースの新曲に合わせて、10月11日よりストリーミングサービスでの配信を解禁することが発表されました。まずはこれまでのシングルタイトル曲やアルバムの代表曲をまとめたプレイリストという形で解禁していくということです。Spotifyでいう「This is ユニゾン」、Apple Musicでいう、「はじめてのユニゾン」みたいな感じですかね。
このユニゾンと言えば、これまでもアルバムをリリースしても曲名を1週間ディスコグラフィに一切載せないとか、ダウンロード配信もフィジカルリリースの1週間後とか、とにかくフィジカル購入にこだわった戦略を取ってきたわけで、ストリーミングには最後まで乗り出さないんじゃないかなあと思っていただけに、すごく意外ですね。まあこうして「シュガーソングとビターステップ」などが聴き放題になるわけですから、ファンだけでなく、そこまでユニゾンを知らないサブスク愛好者にとっても朗報ではないでしょうか?
誰が「非ストリーミング派」を貫くか?アーティストをリストアップ
さて、この”根性比べ”からユニゾンが抜けたことで、果たして次にストリーミングサービスを解禁するのは誰か、そして最後までストリーミングサービスに乗らないのは誰か、というのを予想してみませんかということでリストアップしてみました。今回のリストアップの条件としてはこのようにしてみました。




- アルバムを2枚、もしくはシングルを5枚以上リリースしているアーティストであること。かつ現在も継続的に活動中。
- そのうちApple Music、またはSpotifyにアルバム1枚以上、もしくはオリジナル楽曲が10曲以上配信されていないアーティストである。
- OSAKAN HOT 100でチャートインしたことがあるアーティストであること。
これで行くとPerfumeはオリジナルアルバムが1枚、そのほか配信限定のシングルも公開されているため、スピッツは最新曲「優しいあの子」が配信されているほか、Spotifyでベストアルバムが配信されているため、また、UNISON SQUARE GARDENは現時点ではこの条件にすべて当てはまるのですが、先にも述べたように10月にストリーミングの解禁を発表しているため、今回のリストからは外しています。
このほかにもレキシの場合、アルバムが「レキシ」だけしか配信されてなくってそれ以降のアルバムや曲は配信されてないのだが、今回のルール(アルバム1枚以上配信済み)に基づきリストから外しました。あとTHE PREDATORSもアルバムを5枚くらい出していて、かつサブスクには配信していないのでリスト候補ではあるのだが、このバンド自体がGLAYとかTHE PILLOWSといったマザーシップがあった上で活動しているので、いつ再始動してアルバムを出すのかが読めない。ということからこのバンドも外しました(ちなみにGLAYやTHE PILLOWSはサブスク配信済み)。
選んだアーティスト8組発表、誰が最後まで非ストリーミング派を貫くか?
それでは今回リストに上げた8アーティストを発表していきましょう。
1「サザンオールスターズ & 桑田佳祐」
まずトップバッターはサザンオールスターズ及びバンドのフロントマンでソロとしても精力的に活動する桑田佳祐。OSAKAN HOT 100でも年間チャート1位を含めこれまで10曲、さらに桑田佳祐ソロで8曲が1位になっております。アルバムもサザンのオリジナルだけで15枚出してますからね、キャリア40年の超大御所です。
しかしながら、これまでサブスク配信には手を出しておらず、もう「非ストリーミング派」の代表格的な存在。配信限定シングル(「闘う戦士たちへ愛を込めて」「壮年JUMP」など)でもiTunesやMoraなどのダウンロード販売のみ。それでも高い売り上げを誇っているのでストリーミング配信をする必要もないのでしょう。こういう曲もありました。「サブスクリプション、まるで分かんねえ」。
ちなみに、40周年を記念したフォトブックに封入されるCD「愛はスローにちょっとずつ」の先行配信が8月12日に開始されますが、これもまたダウンロード配信限定ということで、非ストリーミング路線をまだまだ突っ走りそうな感じです。
2「星野源」
こちらもサブスク解禁が待たれながらこれまで国内でのストリーミング路線とは距離を置いている星野源。一応コンピレーションアルバムなどの参加作品で歌っているものは入っているものの、オリジナル曲の配信は依然としてゼロ。「アイデア」などのダウンロード配信限定シングルもあったものの、主力はやはりフィジカル勝負といったところでしょうか。ちなみにOSAKAN HOT 100ではこれまで6曲が1位、このところ2年連続で年間チャート2位という珍記録の持ち主でもあります。
3「aiko」
女性アーティストで非ストリーミング派といって真っ先に思いつくのがこのaikoでしょう。とにかく検索をかけても同じ名前の違うアーティストばかりが出てくる。それでヒットしたジェネイ・アイコの曲がまたいい曲だなあという違った発見もできるのが特徴ですね。直近の配信限定シングル「愛した日」もダウンロード配信のみということで、性格的にも非ストリーミングにとことんこだわりそうな気がする…。
これまでOSAKAN HOT 100では8曲が1位、さらにRADIO DARLINGSとして楽曲提供とボーカルで参加した「メロンソーダ」がなぜか前のACCESS!キャンペーンソングではお目にかかれなかった7000ポイント台を連発という異常な現象を起こしました。
4「米津玄師」
そしてこちらも非ストリーミング派で思い出す人も多い米津玄師。厳密には国内でのストリーミングには対応してないということで、海外向けにはすでに対応済みです。Spotifyを使っているアナタ、GOOGLE CHROMEの拡張機能であるVPNを使用するとSpotifyの設定を海外に変更することが出来、それで聴くことが出来ます。もっとも、そういうことをせず日本で聴きまくれればいいんでしょうが、現状オリジナル曲は1曲もストリーミング配信されていない状況です(配信限定シングルだった「海の幽霊」も)。ちなみにFoorinに提供した「パプリカ」、DAOKOとコラボした「打上花火」、菅田将暉に提供した「まちがいさがし」は普通に配信されています。これはDAOKOや菅田将暉、Foorinが普通にサブスクリプションサービスに対応しているからですね。なんか米津玄師が解禁するのも時間の問題のような感じもしますが、どうなんでしょう…。
これまでOSAKAN HOT 100では4曲が1位となっています。
5「B’z」
今年のサマーソニックでヘッドライナーを務めることになった日本を代表するロックデュオのB’z、実はサブスクリプションサービスにはいまだ未配信。この間リリースされたアルバム「New Love」もフィジカル限定でリリースされ、その2週間後にダウンロード配信を開始したということで、CDの売り上げへの強い意欲が感じられます。が、そうそうたる面々がヘッドライナーに決まっているのにいいのかこれで。時代遅れじゃないのか?そういえば「Dinosaur」って時代遅れのものというニュアンスもあったみたいですね。
と、ここまではOSAKAN HOT 100での実績、CDの売り上げも抜群で影響力の大きい四天王ならぬ五天王を取り上げましたが、これだけだと少ないのでさらに3アーティスト追加で。
6「倉木麻衣」
なんと意外にも倉木麻衣も依然国内のサブスクリプションサービスには未配信なんですね。Apple MusicではDiamond WAVEのMVが公開されていますが、楽曲は1曲もなし。アニメ絡みの作品も配信されていません。ちなみにOSAKAN HOT 100ではですね、1回1位を獲ってるんですよ、2001年4月29日のチャートで「Stand UP」が。
7「My Hair Is Bad」
そして最近ブレイクしてきている地方バンドの雄、My Hair Is Bad。彼らも現在はサブスクリプションサービスには未配信となっています。厳密に言うと、最新アルバム「Boys」の先行トラックとして、「舞台をおりて」という曲を期間限定でストリーミング配信を行っていました。しかし、CDのフラゲ日となった6月25日でストリーミングを終了。おそらく段階的にサブスクリプションサービスに乗り出しそうな気もしますが、それでもまだまだCDの売り上げやツアー重視でまだサブスクまでは手を回せないかもしれません。
ちなみにアルバムは4枚リリース。OSAKAN HOT 100でも2016年10月のヘビロアーティストですからね、TOP20入りも2曲あります。2016年のヘビーローテーションアーティストでサブスクリプションサービスに楽曲が上がっていないのが、My Hair Is Badだけとなっております。
8「Hump Back」
同じく最近ブレイクしてきているのが大阪出身の3人組ガールズバンド・Hump Back。最新のメジャーデビューアルバム「人間なのさ」がなかなか好調なようで、某大手のランキングだと6位ですか。もう知名度的にはかなりあると言ってもいいかもしれません。
ところが意外にも?サブスクリプションサービスには楽曲が1曲もなし。検索をかけても別のアーティストや曲が出てきたりする。2018年6月のヘビロアーティストですが、この年のヘビロ曲で唯一、サブスクに上がっていないアーティストということになります。やはりこちらもCDの売り上げやツアー重視でサブスクまで手を回し切れないかもしれませんね。
「非ストリーミング派」ダービー、最後までサブスク解禁しないアーティスト予想
以上の点から、最後までサブスクリプションサービスのストリーミング配信を解禁しなさそうなアーティストを予想してみました。
- No
- Artist
- 予想
- No.1
- サザンオールスターズ & 桑田佳祐
- No.2
- 星野源
- No.3
- aiko
- No.4
- 米津玄師
- No.5
- B’z
- No.6
- 倉木麻衣
- No.7
- My Hair Is Bad
- No.8
- Hump Back
サザン、aiko、星野源の3アーティストはしばらくはサブスクリプションサービス解禁はしなさそうな感じですね。売り上げ的にもその必要性がないし、アーティストの性格的にも逆に「非ストリーミング派」で存在感を示していきそう。
逆に米津玄師は意外と早くサブスクリプションサービスに乗り出しそう?提供した楽曲がすでにストリーミングに乗っていること、海外限定では解禁されていること、そして影響を受けているアーティストの一つ、BUMP OF CHICKENが6月にストリーミング配信を解禁したというのも後押しになるんじゃないでしょうかね。遅くとも次のアルバムまでには…。
B’zと倉木麻衣はもともと洋楽色を出したサウンドでアピールしているので、しれっとストリーミング配信解禁してくる可能性がありそう。あと、My Hair Is BadとHump Backは更に自分たちの楽曲を広めるためにも活用してくるでしょう。すでにMy Hair Is Badは一回先行で配信もやっていたことですし、Hump Backもライブツアー中心のスタイルだったら使わない手はないですよね。それこそ今じゃ、サブスクでチケットの予約もできるようになったくらいだし。
まあ、個人的にはこういうところで”根性比べ”をせずに、サブスクリプションサービスに楽曲を解禁する方がいいんじゃないのかなあと思う次第です。