どうもです。ここでは10回連続でOSAKAN HOT 100の2017年間チャート100曲を全紹介してまいります。いよいよ今回がラスト。TOP10の紹介です。なお、以下のブログでも全曲紹介していますのでぜひ参考になさってください。
集計期間は2016年12月18日から12月17日までの53週分です。ここに記載されているBEST RANK(最高位)とON CHART(チャート滞在週)は集計期間内での記録となっております。果たしてチャートインした609曲の頂点に立つのは?
Contents
- 10位「ANOTHER DAY OF SUN」LA LA LAND CAST(83500pt)
- 9位「DESPACITO」Luis Fonsi & Daddy Yankee feat.Justin Bieber(83560pt)
- 8位「明日も」SHISHAMO(85440pt)
- 7位「FAMILY SONG」星野源(93390pt)
- 6位「BEAUTY AND THE BEAST」ARIANA GRANDE & JOHN LEGEND(98830pt)
- 5位「やってみよう」WANIMA(99420pt)
- 4位「24K MAGIC」BRUNO MARS(110800pt)
- 3位「イト」クリープハイプ(112940pt)
- 2位「恋」星野源(140210pt)
- 1位「SHAPE OF YOU」ED SHEERAN(224120pt)
10位「ANOTHER DAY OF SUN」LA LA LAND CAST(83500pt)
- Another Day of Sun (From “La La Land” Soundtrack)
La La Land Cast
サウンドトラック
ENTRY DATE(2017.2.19-7.9)
BEST RANK(1)
ON CHART(21)
今年のチャートのトレンドとなった映画サントラ曲、さらにミュージカル映画。その最たるものがこの作品ではないでしょうか。大ヒットした映画「ラ・ラ・ランド」のサントラに収録されたこの曲が年間TOP10入りの快挙です。2月19日付で70位初登場、2週目で20位にジャンプアップすると、ここから大量オンエアとアルバムのセールスが加算され一気にTOP3へ、4週目の3月12日付で1位に輝きました。一旦はエドシーランに1位を渡すも、4月2日付で再び返り咲き、通算2回1位を獲得しています。第89回アカデミー賞では13部門にノミネートし6部門を受賞。作品賞は惜しくも逃したものの、あの伝説的なハプニングで記憶に残りそうですね。しかしこの映画の曲というと”City of Stars”なんですけどね…
9位「DESPACITO」Luis Fonsi & Daddy Yankee feat.Justin Bieber(83560pt)
- Despacito (feat. Justin Bieber) [Remix]
Luis Fonsi & Daddy Yankee
ポップ
ENTRY DATE(2017.5.7-)
BEST RANK(7)
ON CHART(33)
ルイス・フォンシとダディー・ヤンキーが共演したレゲトンソングが、週間チャートでの最高位7位止まりながら年間TOP10に入ってきました。もともとスペインなどヨーロッパで人気になっていましたが、この4月にジャスティン・ビーバーが参加したリミックスバージョンが公開されると、それまで全米チャートでTOP50辺りにいたのが突如TOP10→TOP3→12週連続1位と瞬く間に世界的大ヒットとなったわけです。ジャスティン・ビーバーの嗅覚はハンパないですね。その割に肝心の「FRIENDS」はコケましたが…。802ではチャートイン33週、TOP10入りは4回と少ないものの、TOP20入りは13回、さらにTOP40ということになると26週と意外に上の方で安定しているということが分かります。デジタルセールスがかなり好調なようでまだまだチャートインできそうですね。さらに第60回グラミー賞には最優秀レコード賞と最優秀楽曲賞にノミネート。受賞されればチャートアップは確実ですよ。
8位「明日も」SHISHAMO(85440pt)
全く持ってなぜこの位置にいるのかが理解できませんが、多分HOT100のスポンサーであるドコモのCMソングということで、忖度が働いたんでしょうねきっと。2月リリースのアルバム「SHISHAMO 4」からのリード曲は川崎フロンターレの試合を見た時にひらめいた曲で、MVも試合が行われている等々力競技場で撮影されています。そのフロンターレのチャントとしてもこの曲は使われているらしく、まあ今年優勝しちゃいましたね。なりふり構わないアントラーズの奇策は実らなかったですね。これで今年から導入された理念強化配分金というものが約22億入るわけですが、レアルマドリードに対抗するビッグクラブになるんでしょうかね。以上、この曲が大っっっっっっっっっっ嫌いだということで全く関係のない話に終始しました。
7位「FAMILY SONG」星野源(93390pt)
ドラマ「過保護のカホコ」主題歌として起用された今年唯一のシングル曲。”家族の在り方”をテーマにしたこの曲は、フィリーソウルをベースにしたアレンジがたまりません。7月23日付で18位に初登場すると2週目には早くも2位。3週目、8月6日付で1位を獲得。1位はこの1回だけだったものの、2位6回、3位3回、4位と5位が1回ずつと計12週TOP5入り。デジタルセールスの好調さに加え、とにかくオンエアが毎週のように多かった1曲でした。
6位「BEAUTY AND THE BEAST」ARIANA GRANDE & JOHN LEGEND(98830pt)
- Beauty and the Beast (From “Beauty and the Beast”/Soundtrack Version)
Ariana Grande & John Legend
サウンドトラック
ENTRY DATE(2017.3.19-)
BEST RANK(2)
ON CHART(40)
今年4月に日本で公開され、100億円を超える大ヒットとなったディズニー映画「美女と野獣」の実写版。ピーボブライソンとセリーヌディオンがデュエットしたあの名曲を、アリアナグランデとジョンレジェンドがリメイク。オリジナルも二人のハーモニーやメロディが素晴らしくいい曲なんですが、このリメイクも素晴らしいですね。アラン・メンケンの才能の深さを感じさせます。802ではチャートイン5週目でTOP10入り。デジタルセールスが好調なうえ、アルバムもヒットしていたので5月には無双するんじゃないかなと思ってましたが、結局4月30日付の2位が最高で、なぜかその後はTOP3にも絡めない意外な展開になりました。ただデジタルセールスは安定しており、TOP40近辺前後で粘りに粘り、チャートイン40週を超えるロングヒットとなっています。
アリアナと言えば今年は悲劇的な出来事もありました。「デンジャラスウーマンツアー」のマンチェスター公演で終了直後に建物内で自爆テロが発生し、多くの観客が犠牲に。ツアーの一時休止を余儀なくされました。しかしあれだけの出来事に衝撃を受けながらも、「One Love Manchester」と題したチャリティーコンサートを開催し、ツアーも再開させたというのがすごい勇気というか、真のエンターテイナーだなと感服しました。日本でも幕張メッセで厳戒態勢の中3日間ライブが行われました。もともとは2日間だったのがチケットが即完になったため、急きょ1日追加されたんですね。さらに9月には日本限定の「The Best」がリリースされ好評を得ています。次のアルバムがリリースされるときにはさらに世界で(とりわけ日本で)大ヒット間違いないでしょう。
5位「やってみよう」WANIMA(99420pt)
今年の1月からCMで起用されていた曲で、童謡「ピクニック」の替え歌ですね。作詞はCMプランナーの篠原誠氏、つまりWANIMAとしてはアレンジを担当しただけで曲の制作にはノータッチ。しかしながら所々で原曲にはないメロディをあてがったりとかなりオリジナリティ高いカバーとなっています。このCM、スポンサーのドコモの競合他社のキャリアだったため、番組でCMの話題は出せないしDJも大変だったと思いますよ。かといってチャートインしないと不自然ですしね。ということでオンエアとデジタルセールスが好調で3週目でTOP10入り、4月9日付から2週連続で2位を記録。その後新曲が出されようがしぶとくチャートインし続け、42週連続のロングセラーとなっています。
4位「24K MAGIC」BRUNO MARS(110800pt)
去年末にリリースされた注目の新作「24K MAGIC」からのタイトル曲。日本人がワクワクしそうなディスコチューンで大ヒットしましたね。中にはこの曲でキレッキレのダンスを見せるおばあちゃんの動画が話題になりました。この曲、通算では54週、今年だけでも45週と長くチャートインしました。しかしTOP10入りした18週のうち、2位3回、3位6回、4位6回、5位3回とこれだけ上位にいたのに1位が1回も取れないという悲劇に見舞われました。去年は「恋」に阻まれ、やっと交わしたと思ったら他の曲に若干届かないということが多かったですね。そのうっぷんは第60回グラミー賞で晴らしましょう。主要3部門でノミネートされてますね。この曲は最優秀レコード賞にノミネート。
3位「イト」クリープハイプ(112940pt)
4月にリリースされた最新曲。映画「帝一の國」の主題歌でした。いやあ、まさかこの曲が1位取るとは当時全く予想してなかったですね。「SHAPE OF YOU」があり、チェインスモーカーズがいて、更に「美女と野獣」もありましたからね。実際この曲は初登場が70位でTOP10入りも4週目とあまり目立ったチャートアクションではありませんでした。ところが、4月の中旬ごろから映画「帝一の國」の公開収録、クリープハイプを迎えての収録が立て続けにあってオンエアが裏ヘビロ並みに増加、あれよあれよという間に5月7日付で初の1位を獲得。翌14日も1位を取った後、21日付から6月18日まで5週連続2位を記録、そこから2週連続で1位に返り咲くなど、通算TOP3入りが11週という踏ん張りを見せました。今年は「MEET THE WORLD BEAT」や「RADIO CRAZY」出演もあり、セールスの割に依然オンエアが衰えを見せず、現在38週チャートインのロングヒットになっています。
2位「恋」星野源(140210pt)
昨年わずか3か月の集計で年間チャート7位という記録を出した星野さん。今年集計分だけでも1位獲得は5回、TOP10入り17回、TOP20入り27回と上位に居座り続けました。惜しまれるのは夏ごろからデジタルセールスが下降。あわせて年間7位の「FAMILY SONG」にオンエアが切り替わったのが痛かったですね。TOP20陥落後からチャートアウトまでが間がない結果に終わってしまいました。もっと早くこの曲を出すか、今年になるまで出さないとかしておけば、どちらかで年間1位になれたことでしょう。もったいないとしかいいようがありません。
ということで星野源を抑えて今年の年間チャートNo.1に輝いたのは、やっぱりこの曲でした。
1位「SHAPE OF YOU」ED SHEERAN(224120pt)
ということで2位以下に76000ポイント以上もの差をつけてエドシーランがぶっちぎりの年間No.1でした。今年初めに「CASTLE ON THE HILL」とともにオンエア解禁。当初は「CASTLE」のオンエアが優勢で、この曲のエントリーは1週遅れの1月22日。しかし2週目で12位まで上がると、これ以降47週連続でTOP20をキープ。デジタルセールスが好調で3週目でTOP10入りし、2月19日と26日に連続で惜しい2位。その後、アルバム「÷」のポイントが加算され、3月19日付でついに1位を獲得。アルバムから他の曲が一時期5曲同時エントリーするなどの票割れもあり、4月2日にいったん1位を譲るも翌週から3週連続で1位、通算5回1位を獲得しました。それ以降も安定したオンエア、アルバムポイント、そして何より独走状態のデジタルセールスでしぶとくTOP10をキープ。最新の12月17日付で三度TOP10にカムバックというゾンビのような推移を見せています。通算のTOP10入りは40週で、統計したところでは、テイラースウィフトの「SHAKE IT OFF」くらいしか達成していない史上最多タイの記録、TOP20入りでもPHARRELL WILLIAMS「HAPPY」の57週に次いでのエントリー数、地味にすごい記録を打ち立ててたんですね。ま、今年は来日予定が骨折で延期になったり、グラミー賞主要部門でまさかのノミネート0など誤算もありましたが、それでもいかにアルバム「÷」が多くの人に支持されていたかがよく分かりましたね。最近だとビヨンセを迎えた「Perfect」のリミックスが全米、全英でNo.1になってるなどまだまだエド旋風は冷めません。もしかしたら来年の来日でまたチャート1位とかがあるかもしれませんよ。
以上でOSAKAN HOT 100 2017年間チャート100曲すべての紹介を終わります。2018年には一体どんな曲がヒットするのでしょうか。楽しみにしていましょう。