[これはひどい]なるべくしてならせた。OSAKAN HOT 100初登場1位、「感電」の裏事情

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どうもです。さて、米津玄師の「感電」がFM802「OSAKAN HOT 100」の30年の歴史において初めてとなる初登場1位を記録しました。これを歴史的と取るかどうかは読者次第として、個人的にはこれは汚点だと考えています。というのも「初登場1位、そりゃ取れるでしょ」と言わんばかりのお膳立てを整えた結果がこうなったといえます。今回はその裏事情も交えつつ、”なぜ1位にさせられたのか”を見ていきたいと思います。

FM802「OSAKAN HOT 100」2020/7/19付振り返り。最終回。これはひどい、もはやOSAKANでもHOT100でもない。迷走するFMステーションの現在が分かる構図に。

オンエア数が酷すぎる

まず「感電」がオンエア解禁となったのは、ダウンロード限定での配信が始まった7月6日でした。初オンエアは当然ながら朝の番組「TACTY IN THE MORNING」でしたね。リクエストに応えてのオンエアでした。ここまではごく普通ですよ、問題は、その後のオンエアスケジュール。先週1週間で実はこうなっていました。

7月6日

TACTY IN THE MORNING
UPBEAT!
802 RADIO MASTERS
EVENING TAP
ROCK KIDS 802
MIDNIGHT GARAGE
LNEM

7月7日

TACTY IN THE MORNING
UPBEAT!
802 RADIO MASTERS
EVENING TAP
ROCK KIDS 802
Poppin Flag
LNEM

7月8日

TACTY IN THE MORNING
UPBEAT!
802 RADIO MASTERS
EVENING TAP
ROCK KIDS 802
WONDER POP
LNEM

7月9日

TACTY IN THE MORNING
UPBEAT!
802 RADIO MASTERS
EVENING TAP
ROCK KIDS 802
RADIO INFINITY
LNEM

7月10日

BRIGHT MORNING
Friday Crusin’ Map
Awesome Fridays
ROCK KIDS 802
ROCK ON
802 DINOSAUR

7月11日

WEEKEND PLUS
SAI AM
SAI PM
MAGIC NUMBER 802
RADIO FIELDS
ROCK KIDS 802
Buggy Crash Night
802 Palette

7月12日

WEEKEND PLUS
SUPERFINE SUNDAY
OSAKAN HOT 100
Chillin’ Sunday
Grace Place
BINTANG GARDEN
MUSIC FREAKS
802 MORNINGSCAPE

このように早朝から深夜まで切れ目なくオンエアされていることが分かります。水曜に至っては7番組すべてでオンエアされるという、並みの待遇。

1週間でのオンエア数37回というのはやキャンペーンソングでない限り出せない数字。オンエア番組率で見れば75%。4つの内、3つの番組がかけていた。かけてない番組を出すのが早いくらいだったと言うことですね。

もはや選曲の差別化もオーディエンスセグメンテーションも全く考えてないような異常なバランス。深夜のエッセンシャルワーカーも、昼間の主婦も、夜のラジ友もみんな同じアーティストの同じ曲をホントに欲してるんでしょうかねえ?

では、今回のアンバランスなオンエア数となった要因をいくつか見てみましょう

考えられる要因

相次ぐイベントキャンセル

本来であれば例年の今ごろは「MEET THE WORLD BEAT」が開催されていたはず。そうであれば出演アーティストの曲をかけまくることが出来たでしょう。それだけじゃない、フジロックもロッキンジャパンもライジングサンもワイルドバンチも、802が目当てにしていたフェスはすべて潰れた(現時点で今年限定のスパソニは保留状態ですが、多分ダメでしょう)。アーティストの夏の目標がついえたように802も選曲リストから外してしまった…。

五輪が延期となったのも大きいですね。「サザンカ」とか「Volt-age」に代表されるように、五輪とかワールドカップ絡みの楽曲って上位に来やすいんですよ。それが延びたことでこの面でもかける曲がなくなってしまった。その上

相次ぐフィジカルリリース延期

“緊急事態宣言”が出された4月からはレコーディングそのものに影響が出るようになっただけでなく、フィジカルを店頭に置くこともできなくなり、結果リリースそのものを見送る動きが出てきました。例えばセカオワは今年ベストアルバムリリースを発表していたんですよね。ところがツアーがつぶれ、シングルリリースのスケジュールも狂ったことで今年のベストリリースを見送ることとなった。海外は更に顕著でWeezerがオリジナルアルバムを1年見送り、アリシア・キーズやワンリパブリック、ボンジョヴィはスケジュールが白紙になった。サムスミスに至ってはタイトルを変えてリリースすることを明らかにしている。リリースされたとしても配信から1か月以上してからフィジカルが出るなど、ピークを過ぎた状態でリリースされるパターンばかり、しかも思うようなプロモーションができない、フィジカルを引っ提げてのライブも配信くらいしかできない。

で、手探りの状態ながら逆転の発想でリモートワークによる楽曲制作、配信を積極的に取り入れたアーティストも数多くいる。ところがそうやって発表された楽曲はイレギュラーだからなのか、オンエアがいたって芳しくない。

だんまりを決め込んだアーティストの勝ち

その結果、必然的にかけるアーティストが限られてくることになる。緊急事態宣言時のリリースを見やって、この時期に予定通りにフィジカルを出せる常連アーティスト、しかも強固なタイアップが付いているもの。おそらくは各々DJもここまで米津玄師をかけようとは思ってなかったはず。だが、ネタがない。よって仕方なくというか「とりあえず米津かけておけば問題ないだろう」という心理が働いたんじゃないですかね。そういう消極的な理由でもって、30年の歴史が塗り替えられると言うことを、どう思いますかという話です。

もはやだれも注目しなくなったOSAKAN HOT 100

こちらは各局のHOT100に対するアーティストのレスポンスです。J-WAVEやノースウェーブでは1位でなくともランクインしているアーティストがリアルタイムで反応しています。洋楽メインと言われているZIP-FMでさえも、ランクインしている地元ロックバンドが反応します。

では802はどうでしょう?1位を獲っても反応しているアーティストってここ最近だとバニラズかドロスかあいみょんスタッフくらい…チャートインそのもので見ても河内REDSとかジャックリザードさんとか。なんかJFLのHOT100の中でも存在が一番薄くなってさえいるんではないでしょうか?

まとめ

今回、米津玄師「感電」が初登場1位となった背景には

  • 相次ぐイベント中止、五輪の延期、リリスケの変更によりオンエアされる曲が少なくなった
  • リモートワークによるサプライズ的な新曲リリースではオンエアが全体的に芳しくなかった
  • 逆に予定通りにフィジカルがリリースされ、大型タイアップの付く常連アーティストはオンエアされやすかった

それにしても1週間で全番組の75%でオンエアされるというのははっきり言って異常としか言いようがない。始めからオンエアありき、1位ありきでかけまくっているのが露わになったといっても過言ではありません。もっと他のアーティストを掘り出すチャンスでもあるし、リモートワークの新曲をもっと増やしてもいいものをなぜかオンエアが手控えられてしまう。これってどうなんでしょうか?

というか、イベントができないと802ってこうもアイデンティティがないFMステーションになってしまうのでしょうか?J-WAVEなどは赤字覚悟でキャンペーンを展開して、自宅やいろんなところでの無観客なオンラインライブのスペシャルを放送したり、飲食店の紹介を行ったり、今以上にアーティストのシェアを行ったりしている印象を受けます。一方で802は両翼をもがれた鳥のようにキャンペーンもできず(アクキャンは別として)、瑛人の「香水」がバズったらそれに乗っかり、YOASOBIの「夜に駆ける」が取り上げられ始めたらそれに乗っかり、かと思ったらZIPやノースで先にブレイクした緑黄色社会の「Mela!」をアルバムの配信リリース後に今更ながら激プッシュし、なぜか2か月以上も大量オンエアし続ける。そして米津やヒゲダンがリリースすれば今まで以上の爆オンエア。こんなに流されまくり、迷走しまくりでNo.1FMステーションと言えるのでしょうか。そして、依然リリース状況が不安定な状況の中で真っ当なランキングが出来ると思っているのでしょうか?

今回確信したことがあります。それは30年続く「OSAKAN HOT 100」、もう役目を果たしたんじゃないでしょうか?もうコアな大阪のデータだけを使っているわけではないし、偏向オンエアだけで順位は決まるし、プッシュするアーティストが他の地域から遅れてたりするし、そもそもプッシュしたアーティストが大阪だけでもセールスのシェアが高いのかどうか分からないし、SNSでのアーティストの反応も薄いし…。早いこと、番組にけりをつけた方がいいと思うのは私だけでしょうか?