今回は北海道のラジオ事情についてです。2023年11月にオープンした新しいラジオスタジオ「MID.α STUDIO」からの民放ラジオ公開生放送がいよいよ2024年1月8日よりスタートします。
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初めに「COCONO SUSUKINO」について
まず「MID.α STUDIO」について書く前にこのスタジオがある商業施設「COCONO SUSUKINO(ここのすすきの)」って何ぞやというところから見ていきたいと思います。もともと札幌市中央区の繁華街・ススキノに「札幌松坂屋」が開業したのが1974年。その後「ヨークマツザカヤ」、「ロビンソン百貨店札幌」と経て商業施設「ススキノラフィラ」が2020年5月まで営業していました。
この「ススキノラフィラ」の老朽化とススキノ再開発を目的として2023年11月に新たに誕生した複合施設が「COCONO SUSUKINO」です。
“COCONO”とは個々、此処といった意味合いがあり「一⼈でもみんなとでも、訪れる全ての⼈が自分らしく楽しめる居場所になる」というコンセプトを持っているとのことです。
この商業施設には大型シネコン「TOHOシネマズ すすきの」やスーパーマーケット「ダイイチ」を始め飲食街あり、コスメ&ドラッグストアやアクセサリー・雑貨を売る店舗あり、更にはホテルも…とバラエティにとんだラインナップとなっている中、1階に設けられたのが新しいオープンラジオスタジオ「MID.α STUDIO」なのです。
地域共創型ラジオスタジオ「MID.α STUDIO」
この「MID.α STUDIO」は普通のオープンスタジオとは異なり、”地域共創型ラジオスタジオ”という呼ばれ方をしています。どこが違うのか?皆さんはこのタイプのスタジオと聞いて思い浮かぶのはこのような”サテライトスタジオ”という形式でしょう。
「MID.α STUDIO」も定義上は「本社スタジオ以外の場所に設置されるスタジオ」だから”サテスタ”ということにはなるのですが、大きな違いがあり、それが「様々な放送局がこのスタジオを使って情報を発信する」というもの。例えば上のサテスタの場合だとFM新潟が使うものであり、ここでBSNラジオが自分の番組を発信するなんてことは絶対にないわけです(BSN、さらに廃局したFM PORTも自前のサテスタを持っていた時代はあった)。これに対し、「MID.α STUDIO」は民放ラジオ局も、テレビ局も、コミュニティーFM局も生放送や公開収録のためにこのスタジオを共用する、という画期的な使われ方をします。これが”地域共創型ラジオスタジオ”というわけです。
これ以外にもこのスタジオオリジナルの番組や音楽を流し続ける時間もあり、ラジオ好きにはたまらないスポットになりそうな雰囲気です。
「MID.α STUDIO」で公開生放送されるレギュラー番組(民放ラジオ分)
民放テレビやコミュニティーFMの番組もありますが、ここでは民放ラジオ局の番組にしぼって紹介していきましょう。
月曜日
- 13:00-14:00
- COCONO Sラジ
- 16:00-18:30
- After Beat(HBCラジオ)
- 19:30-20:00
- にーはち.スポーツ(air-g’)
火曜日
- 13:00-14:00
- COCONO Sラジ(STVラジオ)
水曜日
- 13:00-14:00
- COCONO Sラジ(STVラジオ)
木曜日
- 13:00-14:00
- COCONO Sラジ(STVラジオ)
- 16:00-18:30
- After Beat(HBCラジオ)
金曜日
- 13:00-14:00
- COCONO Sラジ(STVラジオ)
- 17:00-20:00
- 札駅前バンガーズ(FM NORTH WAVE)
日曜日
- 13:00-15:00
- イイ加減にしろっぷサンデー(STVラジオ)
STVラジオが週6日も使う形になります。2023年10月にスタートさせた1時間の帯番組はこのスタジオを使用する前提でつくられたのでしょうね(多分)。逆にair-g’が月曜の30分枠だけと少なめですが、これは平日の夕方帯ワイドがすでにサテスタからの生放送をやってるということもあるのでしょう。HBCラジオは「After Beat」が月曜と木曜の2曜日オンリーでこのスタジオを使用することになります。ノースウェーブの番組は改名しなくていいんでしょうかね?札駅前というよりは”すすきの駅前”って感じですが。
終わりに
とにかく2024年1月8日、この日、北海道の民放ラジオが変わるのか?期待せずにはいられません。