どうもです。さて、今週の日曜日に「OSAKAN HOT 100」の2018年年間チャートの発表があります。今回はこのブログでもチャートの1位が何になるのか、展望してまいりたいと思います。
集計期間は昨年の年間チャートが発表された2017年12月17日の翌週、つまり2017年12月24日から年間チャート当日の2018年12月16日までの52週となります。
Contents
データ1:期間内の1位獲得楽曲は?
まずはこの52週間で1位を獲得した楽曲を上げてみました。こちらのページでも1位獲得楽曲のリストを紹介しています。ぜひご覧ください。
- 日付
- 楽曲
- アーティスト
- 2017/12/24~2018/1/28
- 瞬き
- back number
- 2018/2/4~2018/2/11
- シグナル
- WANIMA
- 2018/2/18
- 君の瞳に恋してない
- UNISON SQUARE GARDEN
- 2018/2/25~2018/3/11
- サザンカ
- SEKAI NO OWARI
- 2018/3/18
- ドラえもん
- 星野源
- 2018/3/25~2018/4/22
- LEMON
- 米津玄師
- 2018/4/29~2018/5/6,2018/5/20
- ストロー
- aiko
- 2018/5/13
- 栞
- Radio Bestsellers
- 2018/5/27~2018/6/3
- Play A Love Song
- 宇多田ヒカル
- 2018/6/10~2018/6/24
- ノーダウト
- Official髭男dism
- 2018/7/1
- 闘う戦士たちへ愛を込めて
- サザンオールスターズ
- 2018/7/8~2018/7/22
- VOLT-AGE
- Suchmos
- 2018/7/29~2018/8/5,2018/8/26~2018/9/2
- マリーゴールド
- あいみょん
- 2018/8/12~2018/8/19
- 壮年JUMP
- サザンオールスターズ
- 2018/9/9~2018/9/30
- アイデア
- 星野源
- 2018/10/7
- 栞
- クリープハイプ
- 2018/10/14~2018/10/21
- Your Song
- Mr.Children
- 2018/10/28
- イルミネーション
- SEKAI NO OWARI
- 2018/11/4
- オールドファッション
- back number
- 2018/11/11~2018/12/9(継続中)
- 今夜このまま
- あいみょん
これが今年ここまでの1位獲得アーティスト。ね、J-POPばっかりでしょ。更に赤で塗りつぶしたのはこの期間に複数の曲で1位を獲得したアーティスト。赤囲みは過去にこのチャートで1位を記録したアーティスト。これを見ると…やけにリピーターが多いのがよく分かると思います。
その一方で番狂わせというかダークホース的アーティストがほとんど出なかった。この期間で初めてチャート1位を記録したのがACCESS!キャンペーンソングのユニットだったRadio Bestsellersを除くとWANIMA、Official髭男dism、あいみょんの3組のみ。このうちあいみょんはこの1年に2曲が1位に、WANIMAは「ともに」や「やってみよう」の2位を含めすでにTOP10の常連だったことを考えると、Official髭男dismだけなんですよ。これまでTOP10入りもなく、チャート下位からじわじわと上がってきたダークホースって。ちなみに「ノーダウト」は初登場78位、チャートイン9週目での1位でした。
この間に1位を獲った20曲の平均初登場順位は21.05位、1位獲得までの所要週は4.65週となっています。「アイデア」の初登場3位をはじめ、「ドラえもん」7位、「Lemon」6位、「V0LT-AGE」や「Your Song」10位、「オールドファッション」「今夜このまま」が5位など初登場からTOP10につけていた曲も去年と比べ目立ちました。ある意味最初からチャートの流れが決まっていたような感じですね。
1位獲得までに要した週も全体的に少なく、5週を超えたのも去年を大きく下回る5曲(去年は9曲)でした。最も要したクリープハイプ「栞」が13週と平均を引き上げていますが、この曲でも2週目に2位まで行ってましたからね。アルバムが出たらある程度1位を獲るだろうと読めちゃっていたわけです。
これまでもリピーター、常連が当たり前のように1位を獲るということはあったんですが、以前の場合、洋楽がストッパー役になっていたわけです。いいタイミングでアルバムのセールスポイントが入ってきて邦楽勢を阻止するというか。ところが今年の場合は、洋楽が1位を獲れず歯止めがかからなかった。例年だと1位獲れそうな「THIS IS ME」などをもってしても敵わなかった。邦楽にオンエアが偏ってしまったがためにある程度のデジタルセールスだけでも十分1位を獲れちゃう状況が作られてしまった…というのが今年の特徴ではないでしょうか。
データ2:期間内で最もチャートインしていたのは?
では続いてこの52週間で最もチャートインしていた楽曲の上位10曲をご紹介します。(12月9日現在でチャートインしている「SHAPE OF YOU」「Lemon」「ストロー」の3曲は年間チャート当日の16日付でもチャートインしていると仮定して計算。)
- チャートイン
- 曲
- アーティスト
- 52週
- SHAPE OF YOU
- ED SHEERAN
- 43週
- LEMON
- 米津玄師
- 42週
- FAMILY SONG
- 星野源
- 41週
- CHANGE
- ONE OK ROCK
- 41週
- ドラえもん
- 星野源
- 36週
- ストロー
- aiko
- 33週
- CUT TO THE FEELING
- CARLY RAE JEPSEN
- 32週
- イト
- クリープハイプ
- 30週
- No Tears Left to Cry
- Ariana Grande
- 30週
- ノーダウト
- Official髭男dism
去年年間1位のエド・シーラン「Shape of You」が100週連続のチャートイン、ということでこの1年間パーフェクトに入っています。ついで上半期1位の米津玄師「LEMON」が43週、他にも上半期TOP10入りの「CHANGE」や「ドラえもん」、TOP20入りの「ストロー」辺りもロングチャートインしていますね。
ちなみに上半期7位「Finesse(Remix)」、8位「HAVANA」が次点の28週となっています。
データ3:この1年間のTOP10入り回数
さらにこの52週間でTOP10、TOP20入りが多かった曲も上げてみましょう。
なぜこのデータを出すか?それは、このHOT100で過去2回、週間チャートで1位を獲れなかった曲が年間チャート1位になったことがあるからです。最初は2006年のDaniel Powter「Bad Day」、これが週間では最高位2位でしたが、長くTOP10…というか1年以上のチャートインで気が付くと年間1位になっていたというのがありました。その後、2012年にもCARLY RAE JEPSENの「CALL ME MAYBE」が最高位2位ながら年間1位を獲得しています。この時も実にTOP10入りが15週以上というロングランを記録していましたからね。
更に1位ではありませんが、2016年は年間2位にこれまた1位を獲得したことの無いJUSTIN BIEBER「WHAT DO YOU MEAN?」が、年間3位にはFIFTH HARMONY「WORK FROM HOME FEAT.TY DOLLA $IGN」が入るなど、1位を獲得しなくとも、長くTOP10、TOP20に居座れば年間でも上位に来ることが出来るのです。
したがって1位を獲っていない洋楽にもチャンスがある。とは言え夏以降、OSAKAN J-HITS TOP10状態が常態化していただけにどうなんやろ?
- TOP10入り
- 曲
- アーティスト
- 16回(1位5回、TOP20入り21回)
- LEMON
- 米津玄師
- 14回(TOP20入り17回)
- フィクション
- sumika
- 12回(1位1回、TOP20入り18回)
- 栞
- クリープハイプ
- 12回(1位1回、TOP20入り14回)
- ドラえもん
- 星野源
- 11回(TOP20入り21回)
- SHAPE OF YOU
- ED SHEERAN
- 11回(1位3回、TOP20入り15回)
- ノーダウト
- Official髭男dism
- 10回(1位4回、TOP20入り14回)
- マリーゴールド
- あいみょん
- 10回(1位3回、TOP20入り12回)
- VOLT-AGE
- Suchmos
- 10回(TOP20入り11回)
- CHANGE
- ONE OK ROCK
やはりここでも「Lemon」と「Shape of You」が顔を出していますね。さらに上半期19位の「フィクション」や「ノーダウト」、下半期に1位を獲得した「VOLT-AGE」、「マリーゴールド」辺りもTOP10に長く居座りました。
ちなみに洋楽勢でTOP10入りが多かった曲、次点は「No Tears Left to Cry」、「THIS IS ME」、「Finesse(Remix)」でそれぞれ6週となっています。このことからもエド・シーランはかなり上位に来るのではないでしょうか?。
以上のデータをもとに、次回のブログでは年間チャートのTOP20を想定してみます。え?やっぱり「Lemon」が1位だって?果たしてどう想定するか、こうご期待。