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ここが変だよOSAKAN HOT 100、他のHOT100より見劣る箇所を分析した。

どうもです。2020年初のOSAKAN HOT 100ネタになります。この2020年もぼちぼちとエントリー楽曲ネタやサブスクネタといった有益な情報を出来る範囲で提供できるように努めていきます。と、言いながら今週の振り返りは諸事情により早速できません。下手すると来週もかも…。パソコンやスマホの環境から離れたところで生活しないといけないもので。なるたけ早く戻れるようにしますけど…。

2020年1回目はOSAKAN HOT 100に関する話題でこれまで2回局に苦情を入れ、それでも変わらずにさらにBPOに意見を送るという事態になったわけですが、では実際、他のHOT100と比べてどこが変なのかを上げてみました。そのためにTOKIO HOT 100はもちろんのこと、SAPPORO HOT 100、ZIP HOT 100もしっかり聴いたうえで分析しました。なお、これはあくまでも私見によるものであることを強調しておきます。

Contents

番組の構成を見る

SAPPORO HOT 100

オープニングトークの後CMを挟み、先週のTOP10を振り返ってから100位からの紹介。基本的に初登場曲とランクを大きく上げた曲では曲を長めにオンエアする。

コーナーは比較的コンパクトにしており、1時台の「メチャプレイ」(ランクイン前の注目楽曲紹介)、2時台に「BACK TO THE HOT100」(過去のHOT100を振り返るコーナー)でそれぞれ10分もかけておらず、更に「HOT 1 FOCUS」、「アタック26」といったコーナーはチャートインしている曲にちなんだトリビアネタだったりクイズだったりするわけで、楽曲の紹介と一体化した構成になっている。15時10分ごろからTOP10発表、1位は基本フルでオンエア。

12時台と14時台に道内の天気予報、12時55分にラジオショッピングが入る。

TOKIO HOT 100

オープニングトークの後に先週のTOP10を振り返り。CMを挟み100位からの紹介。基本的に初登場曲とランクを大きく上げた曲を中心に曲を長めにオンエアする。SNSではエントリー楽曲のトリビアネタも紹介されている。

13時半に海外のゴシップネタを扱う「週刊 CHRISPAPER」、14時台15時台にゲストコーナー、電話コーナー、レコメンドコーナーとランキング以外のコーナーが多い。そのため16時台のTOP10発表も1位を含め、フルオンエアは基本少ない。

番組内で3回交通情報、15時前にヘッドラインニュースを挿入。ニュースを定時間帯でいれているのはJ-WAVEだけとなっている。

ZIP HOT 100

オープニングトークの後に先週のTOP10を振り返り。CMを挟み100位からの紹介。SAPPOROとTOKIOとの違いとしてまず10位ずつに区切り(100位から91位など)最初にフラッシュで紹介した後、1、2曲をピックアップしてフルサイズでオンエア。初登場曲をすべて網羅することはできないが(そもそもがこの曲の場合入れ替わりが多い)、その分1曲あたりで下位の曲もじっくり聴くことが出来る。

ランキング以外のコーナーは随所にリスナーの脳内調査を行う電話コーナー「HOT QUESTION」が5分程度ずつ、メッサーゲ、ラストパートの「NUMBER 0」ぐらいであり、意外にランキング重視のスタイルを取っている。

OSAKAN HOT 100

オープニングトークの後に20位を発表、CMを挟んで先週のTOP10振り返り、そして19位から14位までを発表後12時45分ごろから20分強ランチレポートを入れる。それから13位から11位までを発表するのが第1部(13時30分まで)。13時30分からの第2部でTOP10の発表のほか、21位以下の初登場曲を簡単に紹介し、1曲はフルで流す「CHART CHOOSER」が15分くらい入る。また、時間帯は固定されていないがクイズコーナーで5分、リスナーとの電話コーナーで10分使っており、更にゲストコーナーやメッセージコーナーも含めると実に1時間近くはランキング以外のコーナーに使っていると言える。

SNS面

OSAKAN HOT 100以外は2019年12月現在SNSを持っている。TOKIO HOT 100ではエントリー楽曲のトリビアネタ、ゲストネタなど充実している。データの集計にサブスクリプションサービスのストリーミングデータを取り入れたこともあり、SpotifyやApple Musicなどではランキングのプレイリストを公開している。ツイートにいいねをくれる回数も多い。SAPPORO HOT 100ではSNSではHOT 1 FOCUSやメチャプレイで取り上げたアーティスト、ランキング結果など必要最小限のツイートをアップ。ZIP HOT 100ではHOT QUESTIONのテーマなどランキング以外のつぶやきが多い。

https://twitter.com/tokio_hot100
SAPPORO HOT 100 @FMノースウェーブ (@SAPPORO_HOT_100) on X
北海道のラジオ局 FMノースウェーブ で毎週日曜日の12時~16時に放送中!DJタックハーシーによるカウントダウン番組 🎖#SAPPOROHOT100🎖公式アカウント! 📩100@fmnorth.co.jp 📱radikoで聴く→
ZIPHOT100 (@ZIP_HOT_100) on X
ZIP-FM開局以来続いているZIP-FMオフィシャルチャート番組[ATEAM ZIP HOT 100] 日曜13:00-17:00 @zip_special 【DJ:鉄平】★ハッシュタグ #zipfm #ziphot100 ★PC/スマホでも聴けます→

更新面

TOKIO HOT 100ではランキング発表と同時進行でHPも更新されている。SAPPORO HOT 100は番組終了と同時更新。ZIP HOT 100は更新が一番遅く、19時ごろが多い。OSAKAN HOT 100は10時に21位以下をアップ。15時に1位までをすべて更新する。

ランキングの中身

TOKIO HOT 100は「どこよりも新しく!どこよりも信頼できる」というキャッチコピーのもと、洋邦バランスよく新譜がエントリーする。ブレイク前夜のアーティストも積極的に上位に入れており、直近ではFRIDAY NIGHT PLANSを1位にするなど早耳なところをアピールしている。

SAPPORO HOT 100はロックのみならずR&B系の楽曲も得意としており、地元北海道のアーティストのプッシュも積極的。去年の年間チャートにサカナクションが入り、また笠原瑠斗が年間24位につけるなど決定的に他との違いをアピール。最新のチャートでもMOL、HAMBURGER BOYS辺りがTOP10に入るなどプッシュの入れ具合が半端ではない。

ZIP HOT 100は海外の楽曲が優勢で、特にダンスナンバーが多くエントリーしているという特徴もあるが、地元出身のアーティストも積極的に取り上げていて最近ではKREAMがTOP20入りしているし、BANTY FOOTとかSEAMOなど多くエントリーする。他にはビッケブランカが「ウララ」から「Ca Va?」まで3曲連続で1位になったり、緑黄色社会が「幸せ」で1位になったりするなど実は意外と802よりも早耳なところがあるのも特徴。

見えてきた「OSAKAN HOT 100」の致命的欠点

こうして番組を比較して見えてきた「OSAKAN HOT 100」の致命的欠点をまとめると

無駄に多いカウントダウン以外のコーナー

カウントダウン以外のコーナーに無駄に時間を使っていて冗長な中身になっているということが言えると思いますね。20分以上を使ってランチレポートのコーナーを挿入、さらに予想屋コーナーが15分程度あり、音当てクイズコーナーがあり、新曲をかけるコーナーがあり、初登場の楽曲を簡単に紹介するCHART CHOOSERが10分。このほかにゲストコーナーがあったりするなどで、3時間の内およそ1時間が別の話題でつぶれる構成になっています。結果としてエントリーしている曲も満足に放送出来ない(本来であれば全曲フルでオンエアできてもいい曲数であるにも関わらずそれが出来ない)。せめて他と同じ4時間であれば余裕のある構成になるんでしょう。あるいはランチレポートか電話コーナーのどちらかを切った方がいいのでは…。結局3時間なのに4時間分の余計なコーナーを入れるアンバランスな感じになっていて、それでいてカウントダウン発表のペースはゆっくりだからグダグダになっているのが今のOSAKAN HOT 100。

新味のない顔ぶれ

それからエントリーしてくるアーティストにも新鮮味がないというか、毎回同じようなアーティストばかりが上位に来る印象を受けます。他でもそうなんでしょうけど特に最近のFM802では顕著ですよね。それがどういう影響を与えるかと言うと、新しいアーティストがなかなか入ってこないことにつながるわけですよ。

例えば先述した緑黄色社会、802では「sabotage」でようやくランクインしたわけですが、この曲はノースウェーブでは1位を獲っているし、ZIP-FMではその前の楽曲ですでに1位を獲っている。更に今月のヘビーローテーションになっているFAITHの「19」、まだ802ではランクインしていませんが(2019年12月末現在)、ノースウェーブでは現在14位、J-WAVEでは現在27位、ZIP-FMでも現在64位とすでに何週もランクインしている。新しいアーティストの発掘が得意なはずの802が後れを取っている状態になっているわけです。ちなみにアルバムがリリースされるこの時期にヘビーローテーションにするのは極めて妥当で予想通りでした(オフィスオーガスタ系所属だからというのもありますが)。だとしたら、この曲は先行配信もされているのでもっと前にランクインしていてもおかしくなかったはずなのに大してオンエアしていなかった。レディクレやら何やらで完全に埋もれてしまったからではないでしょうか?

そしてもう一つ、これが決定的にダメダメな結果を招いている。

21位以下ほとんどスルーの現状

もうこれは何度も言ってるんですけどねえ、21位以下は初登場曲が「CHART CHOOSER」でフラッシュで取り上げられる程度、そのうち1曲だけが長めにかかるだけ。あとの79曲はスルーされてしまう。仮にもHOT100と名乗っている以上、やはり100位から初登場曲を中心にピックアップしていかないとこの番組しか聴いてないリスナーにとっては、どんなアーティストが入っているのか、どんな曲なのか、新たな出会い・発見が出来ないじゃないですか。そんなさわりだけ聴いても興味など持てるわけがない。はっきり言って発見の場を奪っている構成なんですよ。

で、その結果、TOP20と21位以下との分断化が進み、エドちゃんの「SHAPE OF YOU」のように1年以上オンエアされ続ける曲があれば、40週チャートインしてもスルーされ続けたZEDDの「Stay」みたいな曲が出たり、最近だとFoorin「パプリカ」もかわいそうな感じになったりしてますね。30週近くランクインしているのにスルーですからね。

最近はその状況をもっと悪化させるように強引にオンエアを集中させてTOP20デビューさせるケースが異常に増えてきていますが、これによって上位に来る顔ぶれが更におなじみになってきてしまった。先の「新味のない顔ぶれ」と合わせると、おなじみのアーティストしか入ってこず、かつ上位に来るアーティストも変わり映えがしない。しかも21位以下スルーで必然的に20位以内に来るアーティストにしか注目が行かない。という悪循環になっています。

そうすると大量オンエアだけでもって1位が決まってしまう。集計データのアルバムセールスもデジタルセールスも形骸化してしまい、チャートの意味をなさなくなる。もうチャートじゃなくてチートと言われても仕方がない。そういうことに警鐘を鳴らしているにも関わらず、2020年初頭からこのFM局は同じことを繰り返してしまうんですね。もう37週連続TOP10入りしているあのバンド、今週で38週連続になるのかは分かりませんが、早くも次週のチャートでTOP10デビュー確定、最悪1位デビューなんて可能性もありそう。まだ先行配信のデジタルセールスも入る前から、リスナーが懲りずにしつこくリクエストを送り続け、それに番組が律儀に答えてしまうんだよなあ。ホントにいい加減にしてほしい。リスナーもタイムフリーを使ってゆっくり聴けばいいのにねえ。もう何の曲だか分かりますよね。というか他の局だとこれだけオンエアしないと思うし、仮にしていてももっとランキングは低く出るはず。なのに802だけはなあ、おかしくね?

まとめ

と、このブログがグダグダになってしまった訳ですが以下がここでの提言です。

  • 21位以下スルーでTOP20との分断化が進んでいるのを止めるため、100曲カウントダウンに戻せ。
  • 「新味のない顔ぶれ」やおなじみのアーティストばかりが上位に来る状況はやめろ。例えばオンエアポイントにリミッターをつける(ある程度のオンエア数まで行くとそれ以上オンエアしてもポイントが増えない)、あるいは他のアーティストの曲にもオンエアを流せ。
  • デジタルセールスやアルバムセールスの価値をもっと高めろ。
  • グダグダ排除のため4時間に戻せ。

カウントダウン番組はどこのFM局でものその局を代表する華、看板番組ですよ。ということはこの番組でアーティストを知るってリスナーだっているはずです。TOKIO HOT 100やSAPPORO HOT 100、それにZIP HOT 100でもランクインしたアーティストが番組あてにツイートを送っているケースが多いです。802でも河内REDSが入ったことを喜ぶツイートを送っているわけですから、そのようなアーティストを大切にするような番組作りをしてもらわないと、イベントありきの体質じゃホントにダメになってしまいますって。

最後に個人的に独自に更新しているプレイリストを紹介しましょう。21位以下スルーの現状へのアンチテーゼとして作成しました。そこから現在はサブスクの解禁状況を把握するというテーマへと派生したわけですが、いずれにしても今の状況ではランキングに不信感しかないです(更新している自分がいうのもなんだが)。アーティストよいしょ、長いものに巻かれろ的な選曲、もうやめませんか。

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