[特集第3弾]FM転換実証実験、第2期新規実施のラジオ局は14。追加で休止される中継局も。

2024年度から開始されているFM転換実証実験の第2期が2025年12月1日から実施されます。これを受け、8月1日に総務省のホームページにて新規で実験を行うラジオ局、および現在実験を行っているラジオ局で新たに休止される中継局が発表されましたのでこちらでまとめていきます。

なお、FM転換実証実験については第1期実施前から特集を組んで以下の記事にもまとめております。なぜ実証実験を行うのか。どういうことをするのか。実験を行っているラジオ局は…などなど、合わせてご覧いただければ幸いです。

[要注意]2024年にFM転換実証実験が始まる件について詳細まとめ
ラジオ業界における2028年問題、そのターニングポイントとなる動き、FM転換の実証実験が2024年2月にも開始されます。リスナーにとっても大きな動きとなる今回の実験を行うまでの経緯と、実験を行うラジオ局を調査してみました。
2025年、FM転換実証実験はどうなっている?「第2次」で特例措置が大幅に緩和する
今回は昨年2月に取り上げた"FM転換実証実験"の続編をお届けします。災害対策や難聴取対策にお金の問題が絡み、2028年秋のラジオ局の免許更新時にAMラジオ局がFM局に転換することを発表して1年以上たちます。そのための実証実験が2024年2月...

Contents

概要

AMとして開業したラジオ局47局中44局(北海道放送、STVラジオ、秋田放送除く)が2028年秋の放送局の免許更新時に、FM補完中継局をメインに引き上げてAM送信所を補完的に残すか、全廃するかなどしてFM局への転換を目指すことが2021年に発表されました。表向きの理由として災害対策や難聴取対策、一番の要因はお金の問題が挙げられます。AMの設備の維持や更新へのコストが莫大、しかも老朽化が深刻になっています。更に昨今の営業収入の不振もあり、FM局への転換はAMラジオ局にとって死活問題なのです。

こうして前回の免許更新だった2023年11月に、この実験を実施するラジオ局が実験のための特例措置を申請し認定されました。中継局を運用休止させても、電波法第76条第4項第1号で示した免許取り消し事由となる「無線局の運用を引き続き6ケ月以上休止した場合」から除外される、というものです。第1次特例措置適用期間は2023年11月1日から2025年1月31日まで(実証実験の期間としては2024年2月1日から)で、のちに第2次特例措置適用期間の設定に伴い、2026年10月31日まで(実証実験の期間としては2026年9月30日まで)延長されています。

しかし、第1次特例措置を申請したラジオ局、つまり実証実験を実施したラジオ局は、44局中3分の1以下の13局にとどまりました。これを受け、総務省では「デジタル時代における放送制度の在り方に関する検討会」における議論を踏まえ、第1次特例措置期間では遅延などの理由で対象外となっていた「radiko等のインターネット配信サービスによるカバー」が認められることとなりました。これには1回目の特例措置を見送ったラジオ局もパブリックコメントで基本的に賛同する旨を表明しており、要件を大幅に緩和したうえで、第2次特例措置適用期間が2025年9月1日から2026年10月31日(実証実験の期間としては2025年12月1日から2026年9月30日まで)に実施される…というわけです。

総務省|放送政策の推進|AM局の運用休止に係る特例措置

第2次実証実験参加局は14局

今回、第2次特例措置を申請して実証実験を行うラジオ局は新たに14局となりました。第1次から継続して実験を行っている13局と合わせて27局で、FM転換を行う44局の半分以上が実証実験を行います。一方でFM転換発表の旗振り役となったニッポン放送、TBSラジオ、文化放送といった在京AMキー局、ABCラジオやMBSラジオなど大阪の準キー局は今回も実証実験を見送りました。総務省が想定しているスケジュールでは実証実験は2回で2025年頃から実施する分がラスト…ということを考えると実証実験を行わずに2028年の免許更新でFM転換という運びになるのかもしれません。

実証実験参加局

ではどのラジオ局が実験に参加するのかをこちらでまとめました。実験には3つのパターンがあり

  1. 親局も含めたAMを全局停止する
  2. AM親局は運用させ、中継局をすべて停止する
  3. AM親局は運用させ、中継局の一部を停止する

となっています。詳しいスケジュールはこちらも参考のほど。

クリックして000909360.pdfにアクセス

クリックして001022004.pdfにアクセス

今回は第2次特例措置で新たに実験を行う14局に加え、第1次特例措置時から実験を実施している13局も改めて紹介します。前回の申請時から期間が延長されたり、今回の特例措置で中継局が追加されたりしたところもあります。その部分も見やすくして紹介します。

なお、以下に記載するFM補完放送局の周波数で90.0MHzを超えるのものに関してはワイドFM対応のラジオチューナーでないと聴くことができません。ただしPCやスマートフォンなどでradikoなどが使える場合はそちらを活用することも推奨されています。

ちなみに、そんなradikoの音源を録音できるツールも用意されている「ネットラジオ録音 X2 for Windows」はこちらのサイトからダウンロードできます。興味のある方はぜひ。

青森放送

停止する中継局周波数停止予定期間
青森局(親局)1233kHz2026年2月1日~2026年9月30日
八戸局1485kHz2026年2月8日~2026年9月30日
弘前局1215kHz2026年1月18日~2026年9月30日
深浦局1485kHz2026年2月1日~2026年9月30日
十和田局1485kHz2026年2月8日~2026年9月30日
野辺地局1062kHz2026年1月25日~2026年9月30日
親局も含めたAMを全局停止する
青森放送
RAB。日本テレビ系列局。テレビとラジオの番組案内、ニュース、イベントとアナウンサーの紹介。

RAB青森放送が新たに第2期から実証実験を実施します。親局も含めたAM全局を停止する予定です。ワイドFM局が青森・弘前地区:FM91.7MHz、八戸、十和田地域:92.7MHz、野辺地陸奥湾局:93.2MHz、大間下北局:78.8MHzと設けられておりほぼ全県を網羅しているようです。

RAB

岩手放送

停止する中継局周波数停止予定期間
田野畑局1062KHz2024年2月1日~2026年9月30日
宮古局1557kHz2025年12月1日~2026年9月30日
AM親局(盛岡:684kHz)、中継局の大船渡局:684kHz、久慈局:684kHz、岩泉局:684kHz、釜石:1062kHzは運用継続
IBC岩手放送|田野畑FM(81.5MHz)開局と田野畑ラジオ局(AM)運用休止のお知らせ
みちゃお!きいちゃお!IBC!

第1期実証実験から実施しているIBC岩手放送では、休止している田野畑局の停止期間を2026年9月30日まで延長した上で、新たに宮古局を2025年12月1日から休止させる予定です。この地域には宮古FM局:87.2MHzがあるためこちらで補完できている模様です。

IBC

ラジオ福島

停止する中継局周波数停止予定期間
原町局801kHz2025年12月1日~2026年9月30日
AM親局(福島局:1458kHz)、中継局の郡山局:1098kHz 、若松局:1395kHz、いわき局:1431kHzは運用継続

新たに第2期から実証実験を実施するラジオ福島は南相馬市にある原町局を2025年12月から運用停止します。この地域には原町FM中継局:90.2MHzがあるため、こちらで聴取することが可能です。

ラジオ福島

栃木放送

停止する中継局周波数停止予定期間
宇都宮局(親局)1530kHz2025年12月1日~2026年9月30日
足利局1062kHz2025年12月1日~2026年9月30日
那須局864kHz2025年12月1日~2026年9月30日
親局も含めたAMを全局停止する
CRT栃木放送
ご近所ラジオCRT栃木放送では、県内のニュースやお知らせなど、みなさまにお届けします。

新たに第2期から実証実験を実施するCRT栃木放送では、親局も含めたAM全局を停止する予定です。ワイドFM中継局は宇都宮市を中心として県内の大部分をカバーする宇都宮局:94.1MHz、足利市を中心としたエリアの足利局:91.1MHz、日光市を中心としたエリアの今市局:93.4MHz・那須塩原市を中心としたエリアの塩原局:93.4MHz・佐野市を中心としたエリアの葛生:93.4MHzと5つあります。

CRT

LUCKY FM茨城放送

停止する中継局周波数停止予定期間
水戸局(親局)1197kHz2025年12月1日~2026年9月30日
土浦局1458kHz2024年2月1日~2026年9月30日
関城局1458kHz2024年2月1日~2026年9月30日
親局も含めたAMを全局停止する
「AM局の運用休止に係る特例措置」の運用休止延長について | インフォメーション 一覧 | LuckyFM 茨城放送
LuckyFM 茨城放送は、FM水戸局94.6MHz、AM水戸局1197kHz、土浦・県西1458kHzで茨城県内をカバーするラジオ放送局です。

正式な社名にもLucky FMが入ったLucky FM茨城放送では、第1期で停止した中継局2つの期間を2026年9月末まで延長したのに加え、第2次実証実験で親局の水戸局も停止します。いずれも補完FM局であるFMつくば局88.1MHz、FM水戸局94.6MHzで聴くことができます。

山梨放送

停止する中継局周波数停止予定期間
甲府局(親局)765kHz2026年3月1日~2026年9月30日
富士吉田局765kHz2026年3月1日~2026年9月30日
大月上野原局765kHz2026年3月1日~2026年9月30日
親局も含めたAMを全局停止する
YBSラジオはFMへ - YBS山梨放送
YBSラジオは、全国の民放AMラジオ44局とともに2028年秋までにFM局になることを目指してい

新たに第2期から実証実験を実施するYBSラジオこと山梨放送では、中継局2局に加え親局も合わせAMラジオ局をすべて停止します。実施時期は2026年3月からを予定。甲府FM中継局、身延FM中継局、三ッ峠FM中継局と3つのワイドFM局で補完されています。周波数はいずれも90.9MHzです。『909Morning』というワイド番組に加え、パワープレイナンバーを”909 weekly tune”と表現する機会が増えましたが、これもFM転換を意識してのことでしょう。

新潟放送

停止する中継局周波数停止予定期間
長岡局1062kHz2024年2月5日~2026年9月30日
柏崎局1062kHz2024年2月5日~2026年9月30日
上越局1530kHz2026年1月19日~2026年9月30日
塩沢局1485kHz2025年12月1日~2026年9月30日
糸魚川局1530kHz2025年12月15日~2026年9月30日
十日町局1062kHz2025年12月8日~2026年9月30日
小出局1026kHz2025年12月1日~2026年9月30日
AM親局(新潟局:1116kHz)は運用継続
BSN新潟放送|インフォメーション|BSN AMラジオをお聞きのみなさまに重要なお知らせ
BSNで放送の番組情報,ニュース,映画イベント試写会情報の他,地上波以外のメディアについてや会社情報など

新潟放送は第1次実証実験で長岡と柏崎の2局を停止。この2つは2026年9月末まで期間が延長されています。加えて第2次実証実験で中継局の残り5つも2025年12月から随時運用を停止します。親局新潟AM局の1116kHzが運用継続されるためこちらで大部分カバーできるほか、補完FM局である新潟FM局の92.7MHz、高田FM局・大和FM局・糸魚川FM局の94.8MHzで聴くことができます。

BSN

信越放送

停止する中継局周波数停止予定期間
上田局1062kHz2025年12月1日~2026年9月30日
佐久局1458kHz2025年12月1日~2026年9月30日
軽井沢局1485kHz2025年12月1日~2026年9月30日
AM親局(長野局:1098kHz)、中継局の松本局:864kHz、諏訪局:1197kHz、飯田局:1098kHz、伊那局:1098kHzは運用継続

新たに第2期から実証実験を実施するSBC信越放送では、上田局、佐久局、軽井沢局の3中継局を運用停止にします。長野FM補完局:92.2MHzで補完されているほか、AM親局の長野局でカバーされています。

SBC

北陸放送

停止する中継局周波数停止予定期間
七尾局1107kHz2024年8月1日~2026年9月30日
山中局1485kHz2024年8月1日~2026年9月30日
輪島局1107kHz2024年8月1日~2026年9月30日
AM親局(金沢局:1107kHz)は運用継続
AMラジオのお知らせ | ラジオ | MRO北陸放送

北陸放送は第1次実証実験で停止した中継局3局を第2次実証実験期間の2026年9月末まで延長します。休止するエリアは山中局は金沢FM局94.0MHz、輪島局の一部が輪島FM局77.1MHz、七尾局の一部を七尾FM局88.8MHz、珠洲FM局76.7MHz、羽咋FM局93.1MHzで補完しているほか、親局の金沢局1107kHzでも聴くことができます。

当初は2024年4月からの実験開始を予定していましたが、2024年1月1日の能登半島での震災の影響により実験の時期が延期されました。8月から実験を開始しましたが、輪島局では9月に大雨特別警報が発令されるほどの豪雨被害にも見舞われて、2024年9月21日~2024年11月10日の期間は一時的に運用を再開しました。

福井放送

停止する中継局周波数停止予定期間
福井局(親局)864kHz2026年3月16日~2026年9月30日
敦賀局1557kHz2024年2月5日~2026年9月30日
小浜局1557kHz2024年2月5日~2026年9月30日
親局も含めたAMを全局停止する
福井放送株式会社
FBCは、全国で15番目に誕生した民間放送局で、ラジオとテレビの兼営局です。テレビは日本テレビ系列とテレビ朝日系列のクロスネット局で、2つのメディアとインターネット等を通じて、福井の情報を全国に発信しています。

福井放送は第1次実証実験で運用停止した中継局2局の期間を延長した上で、親局の福井局も2026年3月中旬から運用停止させる予定です。

CBCラジオ

停止する中継局周波数停止予定期間
豊橋局1485kHz2025年12月1日~2026年9月30日
新城局1557kHz2025年12月1日~2026年9月30日
中津川局1557kHz2025年12月1日~2026年9月30日
下呂局1062kHz2025年12月1日~2026年9月30日
上野局1485kHz2025年12月1日~2026年9月30日
尾鷲局801kHz2025年12月1日~2026年9月30日
AM親局(長島送信所:1053kHz)、中継局の高山局:1557kHz、神岡局:1062kHz、熊野局:720kHzは運用継続。
AM局の運用休止に係る特例適用措置の適用について
CBCラジオでは2025年12月以降、複数のAM中継局の運用を長期にわたり休

CBCラジオは先行して第1次実証実験を実施した東海ラジオに対応するためか、こちらも第2次実証実験にて9つある中継局のうち6つを12月に運用停止します。ジングル「I AM FM 93.7」としてもおなじみな三国山補完FM局の93.7MHz、先日誕生した豊橋補完FM局の91.8MHzで愛知県内を網羅しているようです。AM親局も運用していますから愛知県内での影響はなさそうですね。というかほとんど運用停止している中継局が東海ラジオと同じエリアですね。

CBC

東海ラジオ

停止する中継局周波数停止予定期間
下呂局1485kHz2024年7月1日~2026年9月30日
恵那局801kHz2024年7月1日~2026年9月30日
上野局1557kHz2024年7月1日~2026年9月30日
新城局1332kHz2024年8月1日~2026年9月30日
豊橋局864kHz2024年8月1日~2026年9月30日
尾鷲局1062kHz2025年12月1日~2026年9月30日
AM親局(七宝局:1332kHz)、中継局の高山局:1485kHz、熊野局:1485kHz、神岡局:1458kHzは運用継続
東海ラジオ放送からのお知らせ
東海ラジオ放送の一部AM中継局の運用休止についてのご案内です。

東海ラジオは第1次実証実験で停止した中継局5つも運用休止期間を2026年9月末まで継続し、新たに尾鷲局を追加で2025年12月から運用停止します。休止となるエリアは補完されているFM92.9MHz、さらに豊橋市にCBCラジオとともに完成した本宮山FM補完局91.0MHzで聴くことができます。現親局のAM1332KHzも運用継続されます。なお、今回はradikoのエリアカバーも考慮されるということで、前回不適格だった他の3局も再申請するのかと思いましたが、このあたりはCBCラジオと歩調を合わせたようですね。

TOKAI RADIO

静岡放送

停止する中継局周波数停止予定期間
三島局1404kHz2025年12月8日~2026年9月30日
御殿場局1404kHz2025年12月8日~2026年9月30日
富士宮局1557kHz2025年12月8日~2026年9月30日
AM親局(下川原局:1404kHz)、中継局の熱海局:1557kHz、水窪局:1404kHz、佐久間局:1404kHz、春野局:1404kHz、龍山局:1404kHz、天竜局:1404kHz、浜松局:1404kHz、掛川局:1404kHzは運用継続。
FM転換(東部AM休止)の告知|SBSラジオ [静岡放送]-アットエス

新たに第2期から実証実験を実施するSBSラジオこと静岡放送は三島局、御殿場局、富士宮局の3中継局を運用停止します。それぞれ三島FM局:90.1MHz、御殿場FM局92.1MHz、富士富士宮FM局:94.7MHzのワイドFM局で補完されています。

SBS

京都放送

停止する中継局周波数停止予定期間
滋賀局1215kHz2026年3月30日~2026年9月30日
AM親局(久御山ラジオ放送局:1143kHz)、中継局の舞鶴局:1215kHz、福知山局:1485kHzは運用継続。

新たに第2期から実証実験を実施するKBS京都ラジオこと京都放送では滋賀県側の中継局を運用停止します。2018年4月に補完FMラジオ局(周波数94.9MHz)が誕生しましたが、この補完エリアは滋賀県の大部分となっております。

KBS

山陰放送

停止する中継局周波数停止予定期間
倉吉局1557kHz2025年12月1日~2026年9月30日
AM親局(米子局:900kHz)、中継局の松江局・境港局:900kHz、鳥取局・益田局:1431kHz、浜田局:1557kHz、大田局:1485kHz、出雲局:1431kHzは運用継続
倉吉ラジオ局休止のお知らせ/山陰放送
BSS山陰放送の公式サイトです。

新たに第2期から実証実験を実施するBSSラジオこと山陰放送では、倉吉中継局を運用停止します。鳥取補完FM局:92.2MHzで聴くことができます。でもBSSラジオだと他エリアから聴いてる割合も高そうなのでradikoとかYoutubeあたりを活用している人が多いんでしょうね。

BSS

中国放送

停止する中継局周波数停止予定期間
三次局1458kHz2026年2月2日~2026年9月30日
府中局1530kHz2026年2月2日~2026年9月30日
AM親局(広島局:1350kHz)、中継局の福山局:1530kHz、三原局:1530kHz、庄原局:1458kHz、東城局:1458kHzは運用継続。

新たに第2期から実証実験を実施するRCCラジオこと中国放送は三次局と府中局の2中継局を運用停止します。三次にはFMRCC三次局がありますし、FMRCC三原久井、FMRCC福山でも補完されています。周波数はいずれも94.6MHzです。

RCC

山口放送

停止する中継局周波数停止予定期間
須佐田万川局765kHz2024年2月5日~2026年9月30日
萩局1485kHz2024年2月19日~2026年9月30日
山口局765kHz2024年3月4日~2026年9月30日
岩国局918kHz2024年4月29日~2026年9月30日(4月1日~4月28日減力期間)
下関局918kHz2024年5月27日~2026年9月30日(4月29日~5月26日減力期間)
周南局(親局)765kHz2024年7月29日~2026年9月30日(5月27日~7月28日減力期間)
親局も含めたAMを全局停止する
AMからFMへ エフエムKRY | KRY山口放送

第1次実証実験を実施している13局中、唯一AM親局である周南局も停止させている山口放送はすでに14のFM中継局を運用しており、山口県のほぼ全域でFM放送を聴取可能となっています。FM化についていち早く取り組んでおり、瀬戸内海側は92.3MHz、日本海側は86.4MHzでの「FM同期放送」を実施。同じ周波数が重なる干渉エリアでの雑音問題やそのために中継局の距離をとる必要が出ることで生じる電波の届かないエリアといった課題をクリアに、音声もクリアにしています。第2次実証実験期間の期限である2026年9月30日まで延長されています。

KRY

西日本放送

停止する中継局周波数停止予定期間
丸亀局1449kHz2025年12月1日~2026年9月30日
白鳥局1449kHz2025年12月1日~2026年9月30日
AM親局(高松局:1449kHz)、中継局の観音寺局:1449kHzは運用継続。
西日本放送ラジオ 一部AMラジオ送信所の運用を休止します | ラジオ | RNC西日本放送
西日本放送ラジオ 一部AMラジオ送信所の運用を休止します

新たに第2期から実証実験を実施する西日本放送は丸亀局と白鳥局の2中継局を運用停止します。高松FM局90.3MHzで補完されています。

RNC

四国放送

停止する中継局周波数停止予定期間
徳島局(親局)1269kHz2026年3月23日~2026年9月30日(1月26日~3月23日減力期間)
池田局1269kHz2026年1月19日~2026年9月30日(2025年12月15日~2026年1月19日減力期間)
牟岐局1269kHz2025年12月8日~2026年9月30日
日和佐局1269kHz2025年12月1日~2026年9月30日
親局も含めたAMを全局停止する
四国放送ラジオをAM放送(1269kHz)でお聴きのみなさまに大切なお知らせ|JRT四国放送
JRT。徳島の日本テレビ系列局。テレビとラジオの番組案内、アナウンサーとイベントの紹介、地域情報。

第2期から実証実験を実施する四国放送は、親局も含めたAM全局を停止する予定です。ワイドFM局が徳島局:FM93.0MHz、池田局:93.0MHz、阿南局:93.9MHz、日和佐局:93.0MHzで全県網羅しているようです。

南海放送

停止する中継局周波数停止予定期間
松山局(親局)1116kHz2026年2月10日~2026年9月30日(2025年12月1日~2026年2月10日減力期間)
新居浜局1116kHz2024年4月1日~2026年9月30日(2月1日~3月31日減力期間)
宇和島局1116kHz2024年4月1日~2026年9月30日(2月1日~3月31日減力期間)
八幡浜局1116kHz2024年4月1日~2026年9月30日(2月1日~3月31日減力期間)
大洲局1116kHz2025年12月1日~2026年9月30日
御荘局1116kHz2025年12月1日~2026年9月30日
親局も含めたAMを全局停止する
~ワイドFM新時代~新居浜・八幡浜・宇和島エリアでワイドFM転換実験始動のお知らせ|radio|RNB 南海放送
南海放送公式ホームページです。最新のTVやラジオ番組、イベント情報ほか、愛媛のニュースや子育て・健康・防災・くらし・スポーツ・エンタメ情報をお届けします。

南海放送は第1次実証実験で運用停止している3エリアでの期間を延長した上で、AM親局の松山局、中継局の大洲局と御荘局も第2次実証実験で運用停止にする予定で、AMは全局停止されます。愛媛県の94%をカバーしており、松山局、大洲局、御荘局にもそれぞれ補完FM局が存在します(いずれも91.7MHz)

エフナン

RKB毎日放送、九州朝日放送

停止する中継局周波数停止予定期間
行橋局KBC:1485kHz、RKB:1062kHz2024年2月5日~2026年9月30日
AM親局(福岡 KBC:1413kHz、RKB:1278kHz)、中継局の大牟田局(KBC:1485kHz、RKB:1062kHz)、北九州局(KBC:720kHz、RKB:1197kHz)は運用継続
2028 AMからFMへ - RKBオンライン
「難聴対策」「災害対策」を目的とする2016年 ワイドFM放送開始 福岡局北九州局糸島局行橋局周波数91.0MHz91.5MHz94.6MHz94.8MHz送信場所九千部山皿倉山可也山大坂山送信出力1
2028 AMから FMへ|KBC九州朝日放送
KBCラジオは、全国の民放ラジオ43局とともに2028年秋までにFM局になることを目指します。

RKBラジオとKBCラジオは共同で行橋AM局を運用休止しています。休止するエリアでは行橋補完FM局(KBC 92.7MHz、RKB 94.8MHz)北九州FM局(KBC 94.0MHz、RKB 91.5MHz)北九州AM局(KBC 720kHz、RKB 1197kHz)で聴くことができます。実験の期間が2026年9月末まで延長されています。

長崎放送

停止する中継局周波数停止予定期間
佐賀局1458kHz2024年2月5日~2026年9月30日
唐津局1458kHz2024年2月5日~2026年9月30日
伊万里局1116kHz2024年2月5日~2026年9月30日
有田局1458kHz2024年2月5日~2026年9月30日
諫早局1233kHz2025年12月1日~2026年9月30日
長崎県側のAM親局(長崎局:1233kHz)、中継局の島原局:1233kHz、佐世保局:1098kHz、平戸局:1062kHz、福江局:1431kHzは運用継続
【NBCラジオ】佐賀県のみなさまへ | NBC長崎放送
ノイズが入りにくく、クリアで高音質なワイドFMでお楽しみください! NBCラジオのワイドFMは佐賀県内のほぼ全

長崎放送は第1次実証実験で佐賀県域の4つすべて中継局を停止させています。この期間を第2次実証実験で延長させたほか、新たに長崎県側の中継局で諫早局を運用停止する予定で、諫早には補完FMラジオ局:91.8MHzがあります。

熊本放送

停止する中継局周波数停止予定期間
荒尾局1197kHz2024年2月5日~2026年9月30日
阿蘇局1197kHz2025年12月1日~2026年9月30日
人吉局1197kHz2025年12月1日~2026年9月30日
AM親局(熊本局)、中継局の御所浦局、南阿蘇局、蘇陽南局、蘇陽北局、小国局、河浦局は運用継続。周波数は一律1197kHz
RKKラジオAM1197kHz・ワイドFM91.4/92.3/94.2/80.0MHz、RKKテレビは3ch!九州・熊本のラジオ&テレビ放送局(TBSテレビ系列)です。
RKKラジオAM1197kHz・ワイドFM91.4/92.3/94.2/80.0MHz、RKKテレビは3ch!九州・熊本のラジオ&テレビ放送局(TBSテレビ系列)です。
RKKラジオAM1197kHz・ワイドFM91.4/92.3/94.2/80.0MHz、RKKテレビは3ch!九州・熊本のラジオ&テレビ放送局(TBSテレビ系列)です。
RKKラジオAM1197kHz・ワイドFM91.4/92.3/94.2/80.0MHz、RKKテレビは3ch!九州・熊本のラジオ&テレビ放送局(TBSテレビ系列)です。

熊本放送は第1次実証実験で荒尾局を停止。第2次実証実験の期間も継続して停止するほか、新たに阿蘇局と人吉局も運用停止する予定です。荒尾局はRKK熊本FM(91.4MHz)で聴けるほか、阿蘇局と人吉局は補完FMラジオ局が設けられているためこちらでカバーすることが可能です。周波数はいずれも92.3MHzです。

RKK

大分放送

停止する中継局周波数停止予定期間
中津局1557kHz2025年12月1日~2026年9月30日
AM親局(大分局:1098kHz)、中継局の日田局:1557kHz、佐伯局:1269kHz、湯布院局:1098kHz、竹田局:1557kHzは運用継続。
OBSラジオ » OBSラジオ 中津AM局休止のお知らせ
OBSラジオ » OBSラジオ 中津AM局休止のお知らせ

新たに第2期から実証実験を実施する大分放送は中津中継局を運用停止します。大分FM補完局93.3MHzで補完されています。

宮崎放送

停止する中継局周波数停止予定期間
都城局936kHz2025年12月1日~2026年9月30日
小林局936kHz2025年12月1日~2026年9月30日
日南局936kHz2025年12月1日~2026年9月30日
AM親局(宮崎局:1098kHz)、中継局の延岡局、高千穂局、串間局は運用継続。周波数はいずれも936kHz。
MRTラジオから大切なお知らせ
MRTラジオから大切なお知らせ

新たに第2期から実証実験を実施する宮崎放送は都城局、小林局、日南局の3局を運用停止します。宮崎FM補完局90.4MHzで補完されています。

南日本放送

停止する中継局周波数停止予定期間
阿久根局1107kHz2024年2月1日~2026年9月30日
川内局1107kHz2024年2月1日~2026年9月30日
大口局1107kHz2024年2月1日~2026年9月30日
AM親局(鹿児島:1107kHz)、中継局の名瀬局:1449kHzは運用継続
MBCラジオをFMで!<鹿児島>
MBCラジオをFMで!

南日本放送は阿久根、川内、大口の3中継局を運用休止。期間を第2次実証実験の2026年9月末まで延長しています。なお、台風10号に伴う暴風と波浪の特別警報が発表された影響で2024年8月28日から9月4日までは運用を一時再開しました。

終わりに

今回、実証実験を行うラジオ局で”親局も含めたAMを全局停止する”のは第1次実証実験から継続しての山口放送に加え、第1次ではAM親局などの運用を継続していたLUCKY FM、南海放送、福井放送、第2次実証実験で新たに加わった青森放送、栃木放送、山梨放送、四国放送の8局でした。また、”AM親局は運用させ、中継局をすべて停止する”のは新たに新潟放送が加わり北陸放送との2局。残る17局が”中継局の一部を停止”させ、第1次から中継局を更に停止するところもありました。

しかし、在京AMキー局や在阪の準キー局は今回も実証実験を見送るわけですが、これ、2028年のFM転換はどうなってしまうんでしょうね。コスト的にもやらざるを得ないとは思うのですが、影響などの調査を行うタイミングはもうないでしょうからねえ、どうするんでしょうね…

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