どうもです。10月に入りメディアでは恒例の改編が始まりました。4月に番組の長時間ワイド化をおこなうなど大鉈を振るったところもありますが、10月はどうだったでしょうか。
ここではデータが出ている主なFMキー局、FM独立局を中心に主な改編をまとめてみました。なお改編率は個人的計算で出したもので正しくないところもあると思われますが、その際はご了承願います。
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J-WAVE
改編率4.3%。全体では約7時間。「JAM THE WORLD」の「JAM THE PLANET」へのリニューアルや平日夕方のノンストップミュージックプログラム、早朝番組などの刷新があった4月期(27%)に比べると小幅ながら「MUSIC&CONTRIBUTION」をテーマに土曜のワイド番組を刷新。「BLUE IN GREEN」が12時から4時間放送、この番組内に「ENEOS FOR OUR EARTH ~ONE BY ONE~」を移動させ、「WOWOW MUSIC // POOL」を新たにスタート。配信サービス「SPINEAR」から派生した番組(「わたしたちのスリープオーバー」)も始まるなど声による多角的な視野での改編が進められています。
FMノースウェーブ
改編率0.6%。土曜11時30分の「美麗!台湾」のDJが変更されることと、毎週土曜24時30分からの30分間に新番組「RADIO SATISFACTION」が始まるという2点のみで合計は1時間にとどまりました。
FM802、FM COCOLO
改編率1.2%。ただし前者は「MUSIC FREAKS」のDJが交替するという10月期の恒例行事、後者は1か月交替の「Amusic Diner」、3か月交替の「THE MUSIC OF NOTE」でのDJが変わるだけなので実質はゼロ改編。802にてDJが抜けた「LNEM」は木曜日を引き続き「MUSIC 180」というフィラーにあてるということで、本格的にDJが変わるのは来年の4月になるんでしょうかね。
番組別でいうと「Saturday Amusic Islands」でソフト99の20分コーナーがスタート。CMが連続ドラマ方式になっているということでしばらく続きそうですね。あと、「ROCK KIDS 802」はオチケンのギャラクシー賞効果からか、全曜日にスポンサーがつき、かつ木曜日にPerfume出演のレギュラーコーナーがスタート。ついに802でPerfumeの新曲初解禁とかがあるんだろうか。ヒロTがあれだけかけなかったPerfumeが・・・
ZIP-FM
改編率0.9%。深夜のアーティストプログラム枠のうち、火曜1時枠がSAFIREが担当する「KISS or RADIO」にかわること、新番組として金曜23時30分にシンガーソングライター・竹田京右が担当する「VIEWS OF REVIEWS」が始まること。これにより「DRAMA QUEEN」が30分繰り下がり、「MUSIC FLOW」が30分短くなること。全体では1時間半の改編にとどまっています。
CROSS FM
改編率3.3%。(経費削減、働き方改革のため?)金曜にワイド番組を新たに二つ投入しての完全タテ編成、ワイド番組一つ一つの時間延長。コウズマユウタを「UP UP」に起用するために、12年間続いた「Challenge ラヂヲ」が終了し、夜20時以降が大幅刷新。火曜に至っては21時以降が9時間以上フィラー音楽番組「music forest」が続くなど、大改編となった4月期。それに比べれば今回は少ないとは言え、「OMOLO SUNDAY」の終了、「Music Jam」の終了によって「music forest」枠がさらに増えるようで不安定な印象を受けます。
目玉としては木曜夜に放送されていたアニソン専門番組「アニチュン」を「OMOLO SUNDAY」の放送されていた日曜19時へと移動。2時間に拡大すると同時に生放送に切り替えるということで、日曜夜にアニソン、合うのかどうか…
また、新番組として木曜21時から30分間放送の「THE FOREVER YOUNG クニタケ ヒロキのRADIO FOREVER YOUTH」がスタートします。
TOKYO FM
改編率11%。J-WAVE同様オーディオコンテンツ「Audee」を充実させているだけに今回もこれを推し進めたものになっているようです。
全国ネット枠では日曜13時に秋元康と小島瑠璃子の新番組「いいこと、聴いた」がスタート。プロデュースを商売とする秋元康が、JFN全国37局の放送局から寄せられた情報をもとに、プロジェクトを発信するプログラム。
14時55分枠ではブランド・プロミスを具現化させる5分ベルト番組「Life Time Audio~人生のプレイリスト~」が始まる…とここまでは聞こえがいいものの、「アーティスト・プロデュース・スーパー・エディション」や「Sound Library ~世界にひとつだけの本~」といったJFNC制作の番組が増えているというのが気になりますね。
InterFM
改編率16.1%。TOKYO FM以上にJFNC制作の番組が激増、激増した分を「Hotpicks Playlist」や「THE GOOD MIXER」で補っている感じ。そして「Otona no Radio Alexsandria」が2時間に短縮される一方、InterFMから逆輸出でJFN系列で放送されることに。全国ネット(従前の「オヒルノオト」の後継)になるんですね。60代以上のプレミアム世代向けの番組がこの時間帯のニーズに合うのかどうか。
あとはリニューアルと称して「MUSIClock」が「MUSIClock with THE FIRST TIMES」にタイトルを変更。Youtubeチャンネルでの総再生回数が億単位の「THE FIRST TAKE」が元になっているプラットフォーム「THE FIRST TIMES」と連動したニュースを提供する(というかもともとそうなんだけどね)。よって占いのコーナーもK-POPも8時15分からひょこっと登場する山崎あみのコーナーも変わらんっていうこと…だとリニューアルって言うのか?
LOVE FM
改編率5%。新番組として土曜19時からDJPOCKYによる音楽によるクルーズをイメージした「SOUND CRUISE」が放送。スポンサー付きの番組のようですね。
この番組の開始で従前の19時に放送されていた「IRIE MUSIC」が1時間繰り下がり20時からに(生放送であることは変わらず)、「K Vibes Up Show」は金曜23時に、「Color Red Radio」は日曜22時(第1日曜はこれまで通り「ケロケロ見聞録」)に玉突き移動となります。
それから第3~5土曜朝7時30分に「stickynote」がスタート。少し豊かな週末の過ごし方を提案する番組ということですが誰がDJなのかは不明。ちなみに第1、第2土曜の「歴史ロマン街道」は継続されるため、土曜日の「Sunrise」は7時半までで固定となりますね。
bayfm
改編率2.4%。新番組としては毎週水曜日24時に駒形友梨がパーソナリティーの「bayb×3」(ベイビーベイビーベイビー)が始まるくらいでしょうか。あとは月曜のMOZAIKU NIGHT内でライバーの番組「DAG ライバーズナイト」がスタート、金つぶの新アシスタントに柴田柚菜が就任、「おぐまい&スミのポップアップカルチャー」とその後の「THE SELEC-TONE」が30分繰り上がる程度ですね。てか「OCEAN TRIBE」が土曜日に5分短くなることもかかなきゃなのか。これもう終わらせたほうがいいと思うんだけどなあ。早朝に聞くにはかなりテンションがきつすぎる・・・。
NACK5
改編率8%。野球オフシーズンの編成となるわけですが、「MAGICAL SNOWLAND」と「SPO-NOW」が2020年度で終了、その後継となる「N-FIELD」が土曜18時で固定された、ということで空いた日曜18時から3時間の枠に”番組争奪フェスティバル”としてで勝ち抜いた7月放送の「ちょいさき」が半年間のレギュラー番組に。知りたい「トレンド情報」を3時間で先取りできる番組。どんな感じになるのでしょうか。(ちなみに「カメレオンパーティー」はこれまで同様12時55分に移動)
ほかにはアシスタントの変更でリニューアルとなる「GOGOMONZ」も改編にカウントしています。
FM FUJI
4月に開局以来となる大改編を行い、金曜がタテ編成に、さらに5時間の「ACTUS」と「AWESOME」、「Friday Punch」に「West Side Tokyo」、6時間の「Bumpy」と月曜から土曜に大型ワイド番組を集中させ、結果平日昼間と日曜にフィラー帯「music terminal」ができる羽目に。特に日曜はワイド番組がなくなり、実に8時間がフィラー番組という、終夜放送をとりやめたFM京都と並び、かなりヤバい状況なんじゃないかと言われ始めているFM FUJI。この10月の改編率は9.3%となっています。
新番組自体は少なく、枠移動が中心に。Devil ANTHEM.が深夜枠から「GIRLS♥GIRLS♥GIRLS =RED ZONE=」枠(23時から23時半)の金曜へ、金曜に放送されていたTA女子は土曜に移動、つまりRED ZONE枠が土曜までのびることになります。同じくさくらシンデレラは深夜枠から、CYNHNに変わってflying high(23時半から24時)の木曜に移動します。
枠移動はこのほかにRED ZONEが土曜にのびた関係で「ライバー時代が絶対来る!」は1時間繰り下げて24時に、「妖怪TALK」が30分繰り下がって24時30分からになります。よって月曜と火曜は「IN THE STREAM」の時間が30分繰り上がって、放送休止時間が早まる一方、土曜は30分遅くなります。
さらに細かいところでは「Bein’BAD」内で13時43分から放送されていた「ごきげんいかがですか!」が10時43分に移動。このため、「WESTSIDE TOKYO」は10分短くなります。逆に「Bein’BAD」は15時38分までだったのが、そのあとのミニ番組も終了し15分伸びる。あわせると25分長くなることになります。
Music Spice!枠は月曜が春夏秋冬にかわりみきなつみが、火曜は開歌からAppare!へ、水曜はMARKET SHOP STOREから遠藤璃菜へ変わります。
新番組はミニ番組だけですね。水曜の「Oh、おのののか」が「濱田マリ、これハマります」へ、日曜19時の「sounds good」が「南端まいな Relieftime Music」に変わって開始となっています。
最後に「必聴ラジオ2021」にも載っていた「阿部真央のゴチャゴチャらじお」。今年4月に木曜へと移動していましたが、ついに2時間になります。これで月曜から金曜までSTUDIO VIVIDで21時から生放送されている5番組すべてが2時間になりますね。
AM放送局では大改編
一方でAM局は大改編が行われているところもあります。例えばMBSラジオ。「MBSヤングタウン」が22年ぶりとなる月 – 木曜の復活を含めて全曜日での放送へ、「アッパレやってまーす!」はそのあとの23時半へ移動、朝枠では昼に放送されていた「上泉雄一のええなぁ!」を移動させ、後枠には日替わりの「夕方もポチっとMラジ」ゾーンがスタートするなど、新番組新設に復活に時間移動にと朝から夜まで大きく変わり、実に改編率は76.1%と過去最大規模となっているということです。
ABCラジオでは「ABCミュージックパラダイス」が12年ぶりにこちらも復活。昼枠にはますだおかだ増田やミルクボーイの冠番組がスタートするなど改編率は42.1%と負けじと高めです。伝説の番組復活の点といい、高い改編率といい、ライバル感むき出しにしてしますね。
まとめ
4月に大改編を行っていた局も含め、FMは比較的すくなめの改編でした。なかでもFM802あたりは「なにそれ?」と言わんばかりのゼロ改編でどうせ「OSAKAN HOT 100」も20位からの発表ってのも変わらんのでしょう。どうせだったらMBSやABCみたいな大胆な改編を行ってほしいものですが難しいんでしょうかね。なんせ802って赤字ですからね。