どうもです。さて、先週のOSAKAN HOT 100でついにというか、YOASOBI「夜に駆ける」がチャートイン2週目で6位にまで上がるという展開となりました。2019年12月にリリースされ、その後にもシングルを2曲だしているというのに、その新曲をおさえてまでなぜ今更に上昇することとなったのか?今回はここまでのオンエア数、タイムラインなどから謎に迫るとともに、あるメッセージを送ってみたいと思います。
なお、ここでは曲の好き嫌い、サブカル系を入れることがいいのか悪いのかなどということは一切問いません。ここで問題にしたいのは
なぜ新曲の「ハルジオン」より遅れてエントリーすることとなったのか。
なぜ新曲の「ハルジオン」以上にチャートを上げることとなったのか。
という、旧曲が新曲より後にエントリーし、しかもそれ以上にチャートを上げるということを取り上げてみます。
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ここまでのオンエア推移はどうだったのか?
まずは新曲の「ハルジオン」がリリースされる5月までのオンエアがどんな感じだったかを見ていきます。この曲が802で最初にオンエアされたのはこちらで調べる限りだと今年の2月9日、もちろん#ハチパレでの放送でした。その後、続く「あの夢をなぞって」などが#ハチパレでかかることはあってもサブカル系だからかさすがに他の番組には広がらず。それ以外の番組でかかったのが3月23日の「EVENING TAP」だった程度でこの時点ではTOP10に入るどころかチャートインそのものもないよなという感じでした。
そして5月に新曲「ハルジオン」がリリースされ、この曲が5月18日週にハチパレ以外でのオンエア数を伸ばし、これとともに「夜に駆ける」のオンエアも若干上がった。とはいえ、「ハルジオン」の方が新曲なのでオンエア数が多かった。この週までは…。
ところが、5月25日週に入ると、なぜかオンエア数が逆転します。このグラフのように。
新曲なのにオンエアが減っていく「ハルジオン」、対して「夜に駆ける」は5月25日週を機にオンエアが伸びに伸び、6月8日週には11回までオンエアが跳ね上がりました。6月15日週もオンエア数は9回とまだ安定していますね。
オンエアが増えた5月25日以降に何があったのか?
では5月25日週に何があったのか?これをYOASOBIの公式サイトのタイムラインから見ていきたいと思います。5月11日、「ハルジオン」のリリースとともにWebサイトを開いてますね。
これで見ると5月31日にFM802では「802 Palette」にリモート出演していました。ただしここでオンエアされたのは新曲の「ハルジオン」なのでこれだけで何があったのかは一見すると分かりません。ただ他のタイムラインを見ると何となく輪郭が見えてきそうな感じです。
リモートプロモ行脚でオンエアが伸びた?
- 2020年5月25日
- フジテレビ「とくダネ!」にて特集
- 2020年5月26日
- 日本テレビ「Oha!4 NEWS LIVE」にて特集
- 2020年5月28日
- フジテレビ「めざましテレビ」にて特集
- 2020年5月30日
- TBS系列「新・情報7daysニュースキャスター」にて特集
- 2020年6月1日
- 読売テレビ「朝生ワイド す・またん!」
- 2020年6月3日
- 日本テレビ「ZIP!」SHOWビズ
- 2020年6月4日
- TBS「はやドキ」
- 2020年6月5日
- NHK「あさイチ」リモート生出演
- 2020年6月10日
- 日本テレビ「スッキリ」
- 2020年6月13日
- 日本テレビ「ズームインサタデー」
これを見るとオンエアがあがった5月25日より”リモート”という名の大掛かりなプロモ活動を行っていることが分かりました。で上位に来ていた「夜に駆ける」の方が多く取り上げられていた。それを見たリスナーがリクエストを送ってかかりやすくなったということが言えそうです。瑛人の「香水」とひとくくりにして今年上半期のトレンドという形でアピールされやすい、しかも瑛人と違ってSony Musicというメジャーレーベルがバックについている…。と明らかに影響をうけているオンエア推移と言えます。動画配信でバズる→ストリーミングで1位を獲得する→テレビ媒体で大きく取り上げられる→その影響でリクエストが増えてオンエアが伸びる…と音楽発信基地のラジオが一番後手を踏んでいる構図となっているわけです。
ほかの地域ではどうなのか?
FM802では先週6位に上がってきたわけですが、では他のJFL3局ではどうなのか?
まずSCKというサブカル番組を持つZIP-FMでは6月14日付で82位に初登場、21日付で56位につけています。ちなみに「香水」は51位に入っています。
一方のJ-WAVEでは6月14日付で45位に初登場したものの、翌週21日付では早くも姿を消しています(「香水」は35位にエントリー)。
FMノースウェーブに至っては全く入っておりません。ちなみにCross FMでは5位ですが、これはビルボードジャパンのデータを入れているためこういう傾向になっています。
つまりHOT100においては802以外ではある程度距離を置いているという感じになっています。TikTokからのバズを追っかけでエントリーさせることに対してラジオ局としての矜持が許さないといったところでしょうか?
まとめ
今回の件をまとめると、オンエアが伸びた時期と大掛かりなリモートプロモが始まった時期がぴったり重なり、しかもテレビ媒体で大きく取り上げられたのが「夜に駆ける」の方で、その影響が大きいという結論に達しました。
だとすると、ただでさえTikTokバズの追っかけだったのに加え、テレビ媒体で取り上げられたからオンエアしちゃおうということをするのが、FM802なのかと話になるわけで…。全盛期のTKファミリーの楽曲を「カラーが合わない」という理由で締め出し、ヤイコなどのアーティストを発掘したあの気概はどこへ行ったのかと。イベントやライブが出来ない反動でTikTokで流行っている曲をそのままかけてしまうことにNo.1ミュージックステーションとしての矜持はあるのかと。これじゃヒロTが泣くぜホントに。TTは正解だったかもしれないですね。泥船から抜け出そうと「Beat Expo」を降りたんでしょう。それだけ今の802はどうしちゃったんだろうかというね。もっとかける曲あるでしょう。
BBHFとかAnlyとか御用達の番組で積極的にかけているとはいえ、点が線にならない。そうこうしているうちに「Mela!」だのこの曲だの明らかに時期がずれまくってる曲がかかりまくるという。こんなんでいいのか、802よ。