久々のおすすめ本紹介となります。今回は三才ブックスより刊行されているムック本、「”必聴ラジオ100“」を取り上げてみました。ちなみに「ムック本」とはMagazineとBookを組み合わせた言葉で雑誌と書籍の要素を組み合わせた刊行物を表します。
Contents
概要・はじめに
radikoのサービスが導入され、更にはエリアフリー、タイムフリーも可能となったことで、その地域でしか聴けなかったローカルラジオ番組も日本中で聴くことが出来るようになりました。この「”必聴ラジオ100“」は番組の選択肢が無数に増えた現在、全国のどの番組がおススメなのかを6人のレビュアーがDJやプロデューサーのインタビューも交えながら紹介しています。
よくおススメのラーメン店やランチメニューの紹介、あとはタワレコのBounceの新譜レビュー、それから本のレビューなどがありますが、今回は珍しいラジオ番組のレビューというのも興味がわいてきますね。
で、この本はあくまで「番組に触れるきっかけを提供する」というのがテーマになっていて、いわゆるメジャーな番組は入っていません。ミニ番組、ド早朝の番組、ド深夜の番組、DJ以外のスタッフが進行する番組、若者向けの番組、大人向けの番組、更には宗教番組とマニアックな視点から100番組をセレクトしています。
この本で選ばれたFM802の番組は?
「OSAKAN HOT 100」の展望を書いている以上、FM802のおススメ番組を真っ先に探してみました。ありました、1つだけ。MBSラジオとABCラジオが6番組、FM OH!でも2番組がセレクトされている中で1つと言うのは少ないような気がしますが、逆に言うと「もっと知ってもらいたい」という視点で選んでいることを考えればそうなのかあと。
その1つだけの番組というのが「ROCK KIDS 802~Ochiken Goes ON!~」。どのように紹介されているか見てみましょう。
“関西を代表する学生向けの音楽リクエスト番組、そのトップランナー“とあります。その内容をかいつまむと。
- 象徴する企画の一つが「学校訪問」。これまでも様々なアーティストと学校を訪れて、公開収録を行う企画を不定期で行ってきた。
- オチケンはリスナーと電話で話すときはラジオネームだけでなく、学校名や将来の夢などを訊く。またプレゼントの当選者には直筆メッセージを書くマメな性格だ。
- 「ラジ友交換日記」がユニークだ。
- 学校でラジ友を見つけるきっかけとして「BPM(ブルーのペンを胸に)作戦」を行っている。ラジ友の証として、ブルーのペンを胸に差してラジオを聴いていることをアピールしている。
- 夏にはライブイベント「HIGH HIGH HIGH」を開催。オチケンの曲紹介をその場で聴いて、格好良さにうっとりする人もいるとか。
意外な番組とのつながりも分かる
そしてこの本には「Ochiken Goes ON!」と意外な接点がある番組も取り上げられています。それがAIR-G’(エフエム北海道)で金曜日19時から3時間(2019年3月までは月から木の帯番組だった)放送されている「IMAREAL」。”外出系ラジオ“をコンセプトに番組パーソナリティのもっちょりこと森本優さんはこれまで100校もの学校訪問を行い、「ラジオの楽しさを知ってもらいたい」と学生層をターゲットに活動されています。これって「Ochiken Goes ON!」の学校訪問とよく似たものですよね。
更にこの番組では、学校で番組リスナーであることを示すためにオレンジ色のペンを胸ポケットに差す「OPミッション」を推進していて、オレンジペンのプレゼントも行っている。つまり、まんま「BPM作戦」をやってるんですね。
これを見るとどうやら「BPM作戦」のオマージュとして行っているようです。つまり、ラジ友は平日は「Ochiken Goes ON!」を聴き、金曜は「IMAREAL」を聴いてみるのもいいかもしれませんね。
「Ochiken Goes ON!」の裏番組にもおススメ番組はある
MBSラジオでは火・水曜の20時から22時に「次は〜新福島!」を放送。安住紳一郎アナウンサーも注目する32歳の次世代エース・福島暢啓アナウンサーの魅力全開な番組。
ラジオ大阪では火曜の22時から「アルミカンの今夜も勝負パンツ」を放送。”大阪の芸人はラジオで育つ“を体現させる番組で、トーク力やアドリブ、瞬発力といった経験値がどのように上がってきているのかが聴きどころ。
ABCラジオは日替わりパーソナリティの番組「よなよな」から月曜日のダイアン、水曜日の近藤夏子と北村真平が取り上げられています。それぞれ”おもしろ空気に満ちた贅沢な3時間“、”全世代を巻き込むあけすけトーク番組“と評されています。トークメインで聴きたい、緩い番組を聴きたいラジ友はたまに浮気してみるのもいいかも?
まとめ
全国にはミニ番組も含め様々な番組があり、Radikoによって触れる機会が増えてきました。
この本をパンフレットに一度でも他の番組をチェックしてみるのもいいのではないでしょうか?(私も初めて「IMAREAL」聴いてみました。まさにアイドルもかかる「Ochiken Goes ON!」と言った感じです。)