FM802「OSAKAN HOT 100」2020/2/16展望。ヒゲダン「I LOVE」を止めるのはビリー?THE 1975?いや、まさかの…。
どうも。お待たせしました。OSAKAN HOT 100、今週の展望をお届けします。ぜひ参考になさってください。まず今回は今週ランクインしそうな注目曲からピックアップしていきましょう。というか、今週は初登場でTOP10デビューする曲が2~3曲ほど出そうな異常な展開になる見込みなので、それ以外から紹介。
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今週ランクインしそうな注目曲
まずは1月31日にリリースされたテイラー・スウィフトの新曲「Only The Young」。先日開催されたサンダンス映画祭でプレミア上映後、Netflixで全世界に配信されているテイラーの素顔に迫るドキュメンタリー映画「ミス・アメリカーナ」のフィーチャーソングとして使用されているレトロなポップチューン。実体験に基づいた恋愛系の曲が多いテイラーですが、この曲は一転して若者に向けた応援ソングとなっていて、「あなたたちが立ち上がれば世界は変わる」という政治風刺的なメッセージも込められています。去年アルバムが出たばかりということを考えても、この曲が次期アルバムのリードとなるかどうかは微妙ですね。チャートアクション的なことを考えると、自らのドキュメンタリー映画のテーマでヒットした曲と言えば、Mr.Childrenの「【es】 〜Theme of es〜」がありましたね。この再現が出来るでしょうか?(Apple Music、Spotify、Amazon Music Unlimited)
ニューアルバム「Future Nostalgia」のリリースを4月に控えたデュア・リパですが、こちらも1月31日に先行シングルをまたまたリリースしてきました。「Physical」という男女の肉体関係のことを歌ったエロな歌ですが、サウンドがすごい。もろ80年代のチープなエレクトロポップになっています。ディスコっぽい「Don’t Start Now」もそうですが、アルバムが80年代ポップスオマージュな作品になりそうな感じです。(Apple Music、Spotify、Amazon Music Unlimited)
しかし個人的に一押しなのは2月5日にリリースされたceroの新曲「Fdf」。テン年代のシティポップを語る上で外せないグループの一つ、ceroが2020年一発目に繰り出したナンバーは、ゲーム音楽のBGMから始まりジャズ、ハウス、ソウルを絶妙に混ぜ合わせた、スぺーシーで踊れるナンバー。これはどんどん上がってもらいたいですね。TOP20と言わず、TOP10に。(Apple Music、Spotify、Amazon Music Unlimited)
アルバムリリースとオンエア、セールスの状況など
さて、今週はヒゲダン「I LOVE…」V5確実だと思われているアナタ。ちょっと待った。実はいろいろ見ていくと、V5に向けて黄色信号な感じがしてきましたよ。その懸念材料をいくつか挙げていきます。
まず、先週好調だったデジタルセールス(総合1位)が、今回の集計では総合2位に後退している。2月3日にダウンロード配信が始まった米津玄師「パプリカ」のセルフカバー、これが1日の集計だけでヒゲダンを抜きデジタル総合1位となっています。で、その日からラジオでもオンエアが始まっていて、この1週間でのオンエア数が17回。TOP20どころかTOP10入りもありそうな感じになっています。
一方、先週3位だったビリー・アイリッシュの「bad guy」はデジタルセールスが更に伸び、洋楽では断トツの1位をキープ。更にアルバムのセールスポイントも上がっているため、ポイントの上積みがまだかなり見込める。先週の2000ポイントの差を詰めてくる勢いは十分にありそうです。
まあ、それでも「I LOVE…」はビリーやTHE 1975とは2000ポイント以上差がある、詰められると言ってもオンエアが落ちているわけではないし、デジタルも依然として好調ではある。付け入るスキはないでしょ。と思っているアナタ。次に今回の集計期間のオンエア数を見てみましょう。こうなっています。
2020/2/3から2020/2/9までのオンエア数
- Title
- 今週
- 先週
- ユースレスマシンハンブレッダーズ
- 44回
- 12回
- HappyOh Wonder
- 43回
- 13回
- SymphonyLittle Glee Monster
- 30回
- 1回
- 青空aiko
- 24回
- 32回
- さよならの今日にあいみょん
- 24回
- 0回
- スターマーカーKANA-BOON
- 20回
- 15回
- パプリカ米津玄師
- 17回
- 0回
- I LOVE…Official髭男dism
- 16回
- 15回
- センス・オブ・ワンダーsumika
- 15回
- 12回
- PhysicalDua Lipa
- 13回
- 1回
- Teenager ForeverKing Gnu
- 12回
- 8回
- 愛すクリープハイプ
- 11回
- 13回
- Me & You Together SongThe 1975
- 10回
- 14回
- 心予報Eve
- 10回
- 2回
- Fdfcero
- 9回
- 0回
- 東京タワーNakamuraEmi
- 9回
- 2回
- Before You GoLewis Capaldi
- 8回
- 0回
- bad guyBillie Eilish
- 8回
- 16回
- Only The YoungTaylor Swift
- 7回
- 0回
- SMILE~晴れ渡る空のように~桑田佳祐
- 7回
- 19回
- YummyJustin Bieber
- 7回
- 6回
- オトナCreepy Nuts
- 7回
- 1回
- 素晴らしき嘘flumpool
- 7回
- 5回
- 恋人ごっこマカロニえんぴつ
- 7回
- 0回
なんか「I LOVE…」以上にすさまじいオンエアをかっ飛ばしている曲がヘビロ以外に4、5曲もあるという。その中には802独占オンエアだったリトグリのアルバム曲や、あいみょんの新曲もありますが、やはり気になるのは先週4位に初登場で付けたaikoの「青空」。今回もオンエア数が落ちてないんですよ。これ、ペースだけで言うと「I LOVE…」の解禁後2週間に匹敵するかそれ以上の勢いなわけで、オンエア数だけで7000ポイント行くか行かないかというアリエン展開になっています。
そう、ここで言いたかったのはヒゲダン「I LOVE…」にとってV5を止めそうなのは、ビリーでもTHE 1975でもなく、リリース前のaikoになってしまうかも、ということ。そうなってしまうとヒゲダンファンはどう思うか、また、アンチを自負する某ブログの主はどう思うか。”ヒゲダンは引きずりおろしたが、チャートは壊れた。“とかいうのだろうか。とふと考えてみるのでした。
しかし顔ぶれだけ見るとどれも1位の常連ばかり。欲を言うとTHE 1975とかビリー・アイリッシュがこの面々をスイープすると痛快なんですが、無理だろうねえ…。